裁判員制度とメンタルケア | そうちゃん日記 

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聡太郎は生後10ヶ月で拡張型心筋症と突然診断されました。
海外での心臓移植手術を目指した日々。しかし、移植手術を受ける事は出来ませんでした。
経験しなければ伝えられないことがあることを感じ、聡太郎の残した何かを伝えられたらと思います。

以前からずっと気になっていた、裁判員制度について思うことを書いてみます。


裁判員制度についてhttp://www.nichibenren.or.jp/ja/citizen_judge/about/index.html では、

「良識に照らして、少しでも疑問が残るときは無罪、疑問の余地はないと確信したときは有罪と判断することになります。有罪の場合には、さらに、法律に定められた範囲内で、どのような刑罰を宣告するかを決めます。裁判員制度の対象となるのは、殺人罪、強盗致死傷罪、傷害致死罪、現住建造物等放火罪、身代金目的誘拐罪などの重大な犯罪の疑いで起訴された事件です。」

と、書かれていました。


その場合には、死刑という判断が必要とされる状況が出てくる可能性も高そうに感じます。

また冤罪という問題があったりしたら、その場合も不安です。

そうした時に、裁判員になられた方々の気持ちや精神状態は・・・どうなるのでしょうか。


臓器移植の問題にしても、現在の法律では、

脳死の状態になられた方が、生前に本人の意思によって書面に臓器提供の意思を遺していた場合に、残された遺族が同意した場合に脳死判定が行われます。

そうした時、臓器提供がいくら本人の意思だったとはいえ、ご家族によっては自分達が死の決断をしてしまったという罪悪感を感じて後悔してしまわれる方もいらっしゃるそうです。


移植という状況でも生死に関する精神的負担は大きいのに、私は自分自身が裁判員に選ばれた時に、死刑に匹敵するような事件で罪を裁くことが出来るのか・・・とっても不安です。自分が裁判員になって、被告人に死刑が科せられた(それは十分に納得できる残虐で酷い事件だったとしても)場合に、実際にその方の死刑実行がされたら、自分はどのように考えたり思いを馳せるのでしょうか。自分が死刑=人の死を決めたように感じないのでしょうか・・・。


日本は様々な側面で、メンタルケアが行われていません。

国民性や文化の違いがあると思うので、簡単に欧米諸国と比べられない環境もあることと思います。でも、移植の問題も裁判員の問題も欧米諸国に近づけていくのであれば、精神的ケアも十分に検討して頂きたいと思います。


また、子ども達にも十分に生死や命について考えてもらえる環境があることを願います。


裁判員制度についてはhttp://www.saibanin.courts.go.jp/ も分かりやすかったです