ダイソーの関連会社前社長とトラブル

100円ショップ・ダイソーが「10億円の資産を奪った」と訴えられた 関係会社の前社長が怒りの告発

「10月のこと。はんこを持参するようにと言われて会社に行くと、2代目の社長と大創産業の社員が来たんです。対面して座ると、社長はいきなり“おたくは大変なことをしたな”と怒り始めました。声を荒らげ、周囲はおろおろしてばかりでした」  と前社長が言う。2代目は何を問題視していたのか。  実は大創出版は、出版物の企画・編集の実務を「創美出版」なる会社に下請けに出していたという。 「これは私が大創出版を作る少し前に作った出版社で、私が株を持ち、家族が取締役に入っています。そもそも大創出版は取締役以下数名の会社なので、ダイソーと取引をするに当たっては創美に業務を発注することとし、それを博丈(初代社長)さんにも伝えていた。しかし、2代目がダイソーの社長になり、大創出版の取引先を調べる中で、この会社が出てきた。“お前の会社じゃないか”“利益相反行為で会社に損害を与えた”と激怒したわけなのです」
 

 

署名してしまった

激高した2代目は、机をバーンとたたくと、前社長に向けて紙を投げつけてきた。 「それは大創が作った『合意書』で、向こうの社員が中身を読み上げました。そこには、私が持っている大創出版の株を同社に無償で譲渡せよ、などとある。いきなりのことですし、弁護士や税理士に相談しないと“はい”とは言えないので“弁護士に相談したい”と言ったのですが、社長は“何言ってるんだ! 速くしろ”と取り付く島もない。横にいた息子がビックリしてしまって“社長が怒ってるよ、速く速く”と言いながら勝手にはんこを押してしまった。到底、納得できませんでしたが、その場を収めるには仕方ないと思い、署名し、とにかく頭を下げました」

 

 

 

 

私の見解

録音、映像などの証拠があればとも思いますが、状況証拠だけだと厳しい。

脅されても、サインはしない、印は押さない、ですね。

 

裁判での争点

 到底承服できないと、前社長はこの4月、大創産業と大創出版を相手取り、合意書の無効を争うべく訴訟を起こしたというわけなのだ。原告の代理人弁護士はこう語る。 「原告に損害賠償請求するのであれば、ダイソー側はまず、利益相反による損害が存在し、それがいくらなのかということを立証しなければいけない。しかし、合意書にはそれが一切ない」 「訴訟の前段階でのやり取りの中で、大創産業側は初めて損害額を約20億円以上と主張したのですが、それも根拠が示されていないのです」

これで金銭での合意されて、原告が少しは資産残るかも。