創明ゼミのホームページには明桜さんというアバターが登場して、「学び」について考えています。

 

私が最近考えていることを少しお話ししてみたいと思います。

生成AIが俵万智さんの短歌を読み込み、短歌を作る事をしました。

短歌らしきものは出来ました。

形は似ている、人間が作ったと言われれば、下手だけど、まあまあだね、で終わる作品。

 

しかし、何かが足りない。

 

例えば「透明になれる薬を飲んだあと誰もわたしを探していない」岡本雅哉さんの短歌です。

薬を飲む以前から既に透明の存在だったという絶対的孤独、このように「自分の存在自体から発する言葉」がAIからは生まれないのです。

 

他から与えられるデーターの中でしか考えることが出来ないもの、人間が誰しも持っている「心」という形象化、あるいは文字化出来ないもの。

もっと言えばデータ化出来ないものをベースにしたものに活用することにはAIは適さないのです。

 

最近AIが勉強プランを作成し、個々に最適なプランで学習して大学に合格するというシステムがあります。

私にはこれがロボット型人間作成ツールにしか見えません。

他人が作ったものを無批判に受け入れ実行する。

それなりに大学には合格するでしょう。

 

しかし、そこに大学受験以外の知識の「学び」1番大切な「自分自身を学ぶこと」が存在するとは思えません。

ただでさえも、バズったものを追い求めるとか、体験型の経験を真似するとか(悪いとは言いませんが)自分を見つめることから逃避しているかの若者が増えているように感じるのです。

 

大学受験というチャンスをのたうち回り、苦しみ、笑い、苦悩し、考え抜き、実行するという。

「人生そのものを経験出来る場」として活用してほしいのです。

 

アバターの明桜さんもその世界でのたうち回り、苦悩し、より良いアバターになり、みんなの役にたとうとしています。

「トムソーヤーの冒険」の作者、マークトゥエインは「人生で最も大切な日とは、自分が生まれた日と自分が生まれた意味が分かった日である」と述べています。

 

自分が生まれた意味を分かるために、勉強し大学に行くのです。

大学に行くためだけのロボット型勉強など何の意味もありません。

 

 

福岡市中央区天神赤坂の 大学受験個別指導塾 創明ゼミ

塾長 上城 誠

 

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