数十分待っていると、看護士さんが呼びに来てくれ母の病室へと通されました。

 

 

母は、目を閉じていました。母が亡くなったことを受け入れられなくて直視出来ませんでした。苦しそうな顔ではなかったことが、せめてもの救いでした。

 

 

そして、看護士さんがうっすら化粧をしてくれたのかもしれないですが、血の気のない感じに見えました。その姿を見た時、私は泣き崩れてしまいました。そして、顔に白い布をかけられたとき、本当に亡くなってしまったんだと思いましたが、現実を受け止めることが出来ませんでした。無理な事は分かっているけど、目を覚まして欲しいと願わずにはいられませんでした。もっともっと一緒にいたかった。1週間前元気な声の母から電話があって、色々話したのにたった1週間でこの世を去ることになるなんて考えもしませんでした。

 

 

母はどうだったんだろう?意識が朦朧とする中、誰にも看取られずに逝ってしまったこと…。母の中で、一番心配してたのはきっと私の存在。子供が出来てから特に、母を頼っていたし友達の様に仲が良かった。主人との関係も心配してたね。友達を沢山作りなさいって言ってたけど、私自身消極的な性格で結局あまり友達が出来なかったよ。母は延命治療を望んでいなかったけど、こんなに早くこの世を去ってしまうなら私のエゴかもしれないけれど延命治療をして欲しかった…。

 

 

母の病室には、担当医や看護師が数名いました。担当医に『なぜこんなに早く母は亡くならなければいけなかったのか』悔しさをぶつけたかったです。

 

 

病室では私だけが号泣しており、担当医も看護士も下を向いていました。そして、霊柩車に向かう為葬儀屋さんと担当医と看護士さんと駐車場まで向かいました。母が霊柩車に乗り叔父が同乗しました。霊柩車が走り出すのを見て、涙が更に溢れてきました。

 

 

そして、病院を後にして父と私は自分の運転で家族会館へと向かいました。