翌日、朝早く病院へと向かいました。

 

父はまだ来てないだろうと思ったのですが、父も弟もすでに消化器外科の待合室にいました。みんな心配で仕方なかったことが凄く分かりました。母は、家族のみんなから愛されていたんだなぁと改めて思いました。

 

父は、朝方一度来て母に会ったそうです。昨日よりは、少し落ち着いてるように見えたそうです。

 

病院に到着してから1時間以上経過しましたが、一向に母の病室に入ることが出来ませんでした。なぜだろうと思ったら、弟が東京から来ており県外の人を中に入れる許可をとるために時間がかかっているとのことでした。

 

弟は、まさかこんな容態が悪くなってるなんて思いもしなかったと言ってました。2週間ほど前には、あんな元気な声だったのにと…。入退院を繰り返していることも知らなかったから、もし少しでも耳に入っていれば心の準備が出来たかもと言ってました。

 

 

でも、誰もこんな結末は分かってなかった。穏やかな日常が後1年~2年続いて母も私達も残された時間を大切に過ごそうと思っていました。それが、急に今日明日が山かもしれないと言われても頭と心がついていけないと…。それは、みんな同じ気持ちでした。入退院をしてたこと知っていた私でさえも信じられないし信じたくない気持ちでいっぱいでした。

 

中々母に会うことが出来ず、もどかしい時間が続きました。コロナ禍じゃなければ、母のそばにずっといることが出来るのにコロナが憎くて仕方ありませんでした。