それは,社会の基本合意たる社会倫理にもとめなければならない.

国家というものは,国民との契約によって成立するものだ.これがルソーの社会契約説というものだ.

国家は国民一人一人の権利の総体なのだ.

つまり,国民の権利を越えた力を与えられていないのだ.

とすれば,なぜ,本来認められないものが認められるのか.

殺人は許されない.人を殺す権限はないということだ.

しかし,死刑が認められている.復讐のために死刑にうったえる.

刑法は感情を源泉とする法律か?

違う.刑法は自己矛盾に陥っているのだ.

その矛盾は,手続きの正当性で隠蔽されているのだが.

これが刑法の難しいところだ.