2PACの存在を知った時、価値観が大幅に変わったのを記憶している。彼の魂の叫びに、自分の魂が感じた衝撃は、今もなお鮮明に覚えている。
ドラゴンアッシュの登場で、日本の音楽業界が変革を向かえ、圧倒的な支持を得たHIP HOPが、その世界を支配してから数年。HIP HOP の定義に疑問をぶつけられずにはいられない自分がいた。思想、政治、宗教、闘争、現実…、それらの真実を基盤に自己の主張を吐き出すという私が思う定義が通用しないHIP HOPが、日本の音楽業界を支配するようになっていた。
意味不明な韻を踏むだけの歌詞に、愕然とせざるを得ない。2PACがそれらを歌いあげているのは周知の通りである。真実の代弁者として、生きた男は、もうこの世にはいない。しかし、2PACは、人の精神世界に存在する永遠となったのである。
2PACの偉大さは、そう簡単に語りつくせるものではないが、彼の存在が示すものの一つは、簡単に言えるであろう。それは、生きた証が、HIP HOPだということである。
こんな時代だからこそ、一人一人が自己の主張を彼のように全力で叫ばなければならないのである。傍観者として生きることが許されない所まで、現実は到達してしまっているのである。コミュニティを形成し、それぞれの主張を大きな津波と化し、社会を根幹から変える以外に、我々が生き残る術はないのである。我々は危機感を持つべきなのである。闘争なくして創造なし。真の正義が支配する公平な社会を創る担い手は、我々一人一人の行動にかかっているのである。