娘がまだ保育園に通っていた頃、
私は彼に、
「娘の部屋を作ってほしい」
とお願いしたことがありました。
漫画部屋のようになっていた部屋に、本棚を作り、本を整理する。
ただ、それだけのことでした。
けれど、そのお願いは、いつまで経っても後回しのままでした。
寝室で一緒に寝てもらうことを私はもう諦めていました。
だから、
「したい、したい」
が始まるたびに、イラっとしながらも、
「娘の部屋を作ってくれたらね」
と返していたのです。
私がお願いしたことは、一つもしてくれない。
だけど彼は、自分の欲求だけを押し通そうとする。
彼にそんなつもりがないことも、頭では分かっていました。
それでも、
「私は道具のように扱われている」
そんな感覚を、どうしても手放せなかったのです。
その思いが積み重なり、喧嘩になることもありました。
当時、二番目の夫は飲食店で働いていて、帰宅時間はいつも遅めでした。
私は、玄関の鍵の音が聞こえると、慌てて寝室へ行き、寝たふりをする。
そんな日々を、何年も続けていました。
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