祝・豪華写真集『アリーサ・クール』到着～昨年クラウド・ファンディング成功を受けて

【”Aretha Cool” Finally Dropped】

祝報。

写真家、マシュー・ジョーダン・スミス @Matthew_JordanS のアリーサ・フランクリン豪華写真集『アリーサ・クール』がついに完成、到着した。2023年3月クラウド・ファンディングで制作資金を集めそれが見事ゴールに達し約1年かけて完成。ずしりと重い。計ってみると本体で１．６キロ、外箱を含めると１．８キロだ。

写真集は、アリーサに密着したマシューが複数回にわたるスタジオ・セッション、ライヴのときの写真、バックステージなどを撮影した膨大な写真から厳選した。

長い間パーソナル・パブリシストを務めたグエンドリン・クイン、クインシー・ジョーンズらのエッセイ、マシューのアリーサとの撮影時のエピソードなども読める。特にマシューが書いたアリーサとのエピソードはおもしろい。「パース（お財布）」のネタは、これは強力な定番だ。

いずれの写真もゆっくり見ていると、実にアリーサに肉薄しているなと感じる。それも、かなり撮影者と被写体の厚い信頼関係がよくわかる。

マシューが初めての撮影セッションに行く前に、アリーサの事務所宛に花束を贈り、その礼を直接アリーサ本人がマシューの携帯に電話してきたというエピソードは、実にいい話だ。

アリーサは、マシューのことをミドルネームでジョーダン、と呼ぶ。アメリカではちょっと親しくなると、ファーストネームで呼ぶことが当たり前になるが、アリーサは違った。そういえば、ルーサーのこともファーストネームではなく、「ヴァンドロス」と呼んでいた。

撮影時にマシューがかけていたアリーサの楽曲のプレイリストはこちら。これらをかけながら、撮影は進んだ。どうしてこのようなプレイリストになったかも、写真集内のエッセイで語られている。

プレイリスト

Introducing Aretha Cool Playlist, curated by renowned photographer, Matthew Jordan Smith. This collection features all the songs played during Aretha's photo session's with Matthew.

42曲, 約2時間 15分　(2023年8月27日)

https://open.spotify.com/playlist/1CHFbk2CpoOZ3Z2GPSIl0s

エンディングにクラウド・ファンディングでサポートしてくれた人物の名前、また製作に協力してくれた人物の名前が多数掲載されている。僕の名前も入っていたので恐縮だ。

ところで、この写真集を入手したいという方への朗報。すでにクラウンド・ファンディングは終了しているため、今後は彼のサイトで若干部数販売するという。

販売サイト

https://arethacool.com/

ここに通常版と１００部限定豪華版が掲載されている。

スタンダード版は１０１ドル６５セント、プラス送料。（約１万６千円弱）

豪華盤リミテッド・エディション（１００部限定）は、８２９ドル、プラス送料。（約１３万円弱）

ただし、現状（2024年3月18日午後10時現在）では、アメリカのみの出荷だが、１～2週間以内に日本を含む海外への発送にも対応する予定。

吉岡正晴のソウル・サーチン

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