〇 スタイリスティックス~すでに結成55周年~親子3代で見に来るご長寿グループ | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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〇 スタイリスティックス~すでに結成55周年~親子3代で見に来るご長寿グループ

 

【Stylistics After 55 Years : They Draw 3 Generations of Fans】

 

55周年。

 

 

とりわけイギリス、ヨーロッパと日本で抜群の人気を誇るフィラデルフィアのソウル・ヴォーカル・グループ、スタイリスティクス。そんな彼らが現在イギリス、ヨーロッパをツアー中で、彼らの記事がイギリスの新聞、デイリー・エクスプレスに出た。

 

Class Never Goes Out Of Stylistcs

July 9, 2023

https://www.express.co.uk/entertainment/music/1789107/The-Stylistics-Airrion-Love-soul-music-70s

 

 

エアリオン・ラヴのインタヴューを中心にした記事。1968年、フィラデルフィアの二つのグループ、モナークスとパーカッションズが合体してできた。インディでシングル盤を作ってそこそこヒット。その後、ジェームズ・ブラウンの前座を務めたことから人気になっていったという。デビュー・アルバムは、同地でのちに人気プロデューサーとなっていくトム・ベル。デビュー・アルバムからは5枚のシングルヒットが出て、アルバムはゴールド・ディスクに。マジソン・スクエア・ガーデンで行われたライヴは超満員になり、ファンがステージに殺到しても大丈夫なように、ステージ前にフェンスが作られたという。

 

近年、日本ではビルボードライブ東京、大阪などでのライヴで、すぐ間近で彼らを見られるが、1970年代初頭は、爆発的人気だったわけだ。

 

全国、全世界でライヴをやってきたが、最悪の経験は、ハワイのクラブでのライヴだったそう。現地のバンドで歌うことになっていたが、そのローカル・バンドがぜんぜんダメで、まったく曲を覚えていなかった。彼らはそのバンドでは歌えないので、カラオケでやらなければならなくなった。契約では60分のショーだったが、なんとカラオケが45分分しかなく、残る15分はしかたなく、アカペラでリクエストなどを歌ったという。

 

最初のリード・シンガー、ラッセル・トンプキンスは2000年にグループを脱退。2004年に自身の「ニュー・スタイリスティックス」を結成し、スタイリスティックスはふたつに分裂した。エアリオンによれば、ラッセルは「僕たちと一緒に歌うのに疲れた」という。喉が当時不調になり、一時引退したとも伝えられたが、その後、喉の調子が戻り、自身でグループを作った。

 

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■「スタイリスティックスはどうだったら良かったんだよ問題」

 

ところで、ソウル・バー「アリ・オリ」の斧打さんがツイッターで、「スタイリスティックスはどうだったら良かったんだよ問題」というお題を連投している。たとえば、こんなプロデューサー、こんなグループと一緒にやったり、そんなサウンドを取り入れたら、おもしろいレコードができたのでは、という提案。

 

たとえば、2023年7月10日午前6時54分のツイート

https://twitter.com/ATSUOONODA/status/1678160768469008385

 

@ATSUOONODA

をフォローすると、この謎の連載がタイムラインに出て来たりする。

 

https://twitter.com/ATSUOONODA/status/1677806675670204417

 

https://twitter.com/ATSUOONODA/status/1677438035951259648

 

このスタイリスティックスはどうだったら良かったんだよ問題は、なかなかテーマとして深い。僕もいろいろ考えさせられる。

 

スタイリスティックスはどうだったら良かったんだよ問題は、彼らのアルバムは最初の3枚ほどしかファンの間では重要視されないという悲しい運命があるからだ。

 

その理由について、ファースト・アルバムのライナーノーツでいくつか触れている。こちらで読めます。

 

https://web.archive.org/web/20160413233141/http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/linernotes/stylistics20011024.html

 

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■スタイリスティックス過去記事

 

コロナ直前、2019年12月のライヴ評。

 

スタイリスティックス・ライヴ~クリスマスの定番

2019年12月20日(金)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12560824205.html

 

 

新生スタイリスティックス、初お目見え~マイケル・ミューズ登場

2018年06月29日(金)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12386992479.html

 

ボーについての詳しい記事↓

 

スタイリスティックス、再度新リード・シンガー迎える、元テンプスのボー・ヘンダーソン

2018年08月23日(木)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12397716144.html

 

ボーの紹介(スタイリスティックスのオフィシャルページ、英語)

https://www.thestylistics.org/

 

クリスマス時期の風物詩~スタイリスティックス・ライヴ

2016年12月24日(土)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12231331596.html

 

スタイリスティックス・ライヴ~結成45周年「ラブ・ストーリーは突然に」を歌う

2013年12月27日(金)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11736606101.html

 

スタイリスティックス・ライヴ~新メンバー・ジェイソンが加入

2011年12月23日(金)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11114067426.html

 

April 14, 2005

Stylistics Live At Kentos: After 37 Years, They Still Keep On Singing

http://blog.soulsearchin.com/archives/000035.html

ソウル・サーチャーが行った前回のライヴ。

 

April 15, 2005

Never Dreamed I’d Meet Them 30 Years After

http://blog.soulsearchin.com/archives/000041.html

 

そのときの続き。

 

スタイリスティックス 『スタイリスティックス登場』ライナーノーツ (2001年10月24日発売時のライナー)全文 オリジナルは1971年8月発売

 

https://web.archive.org/web/20160413233141/http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/linernotes/stylistics20011024.html

 

 

November 08, 2006

Linda Creed: Great Lyricist

https://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=1813

スタイリスティックスの初期の大ヒット作品の歌詞を多数書いたリンダ・クリードについて。

 

November 09, 2006

Top 15 Linda Creed Songs Selected By The Soul Searcher

https://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=1814

 

そのリンダ・クリードが世に送り出した作品の、ソウル・サーチャーが選んだトップ15。

 

November 10, 2006

The World Of Linda Creed: Portrays The Blackness

https://www.soulsearchin.com/blog_archives/?p=1815

 

リンダ・クリード、スタイリスティックスのヒット「チルドレン・オブ・ザ・ナイト」、スピナーズのヒット「ゲットー・チャイルド」の訳詞。

 

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