〇アルス・ロンガ、ウィータ・ブレウィス～芸術は長く、人生は短し
【Ars Longa, Vita Brevis : Ryuichi Sakamoto’s Last Word】
言葉。
坂本龍一さんが亡くなり、所属事務所が、坂本さんの言葉として、Ars Longa, Vita Brevis を締めに紹介していた。アルス・ロンガ、ウィータ・ブレウィスと読む。古代ギリシャの医学者ヒッポクラテースの著作『箴言（しんげん）』（＝格言）の一部に出てくるという。
ひじょうに印象深い言葉なので、ちょっと感想を書いてみたい。
これはラテン語で、一般的には「芸術は長く続き、人生は短い」ということのようだ。これが転じて、「芸術を突き詰めるには、人生は短か過ぎる」ということにもなる。Life is too short to get art’s eternity あたりか。
ただし、このArsは、もともと「技術」、それも「医療の技術」を指していたらしい。
ただ現在では、英語圏では、Art is long, Life is short と訳されているようだ。これはラテン語のarsから派生した英語のartが学芸・芸術のことを指すようになったからだという。
で、Ars Longaというワードを会社名にしている出版社がある。
同社のホームページ
なぜこの出版社名をよく覚えているかといえば、僕の『ソウル・サーチン』の電子書籍をだしてくれている出版社だからだ。（笑）
上記ホームページには、その他の著作もでている。
『ソウル・サーチン』は、元々2000年7月に音楽之友社から一般書籍で発売された。その後、廃刊となり、大幅に加筆修正した電子書籍版がアルス・ロンガ社から2012年12月14日に発売された。それでも、なんと、もう11年前だ。
385円。スマホでそのまま読める。ただいま、キャンペーンをしているようだ。
ソウル・サーチン R＆Bの心を求めて vol．1 ミニー・リパートン物語 ハーフ・フルの人生 Kindle版
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「ラヴィン・ユー」で知られるミニー・リパートンは、癌で若くして亡くなった。しかし、それまでに彼女には異人種間結婚というとてつもないハードルがあった。彼女が言う「ハーフ・フルの人生」とは？
ソウル・サーチン R＆Bの心を求めて vol．2 ハーヴィー・フークワ もうひとつのマーヴィン・ゲイ物語 Kindle版
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マーヴィン・ゲイが憧れた男、ハーヴィ・フークワ。無名時代のマーヴィンを可愛がり、育て、そして、巣立たせ、またその巣に戻ってきた鳥を手名付けた矢先に。
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二世シンガーの宿命を生まれながらにして背負ったナタリーのキャリアは父親を拒絶するところから始まった。しかし十数年の月日を経て、彼女は父親の拒絶から父親を受け入れることに心変わりした。グラミー新人賞から、『アンフォーゲッタブル』でのグラミー再受賞まで、そのふたつのグラミーの狭間にあったものは？
「ソウル・サーチンvol.4 R＆Bの心を求めて」Chic、友情という名のメロディー ソウル・サーチン R＆Bの心を求めて Kindle版
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夢だけは大きかった二人の無名のギタリストとベーシスト。ナイル・ロジャーズとバーナード・エドワーズの出会いから別れまで、その友情という名のメロディーとは。
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アルス・ロンガから出ている作品群は、いずれも息の長い作品ばかりだ。
そして、以前にも書いた、アート（芸術）とサイエンス（科学）は表裏一体のもの。アートにはサイエンスが宿り、サイエンスにはアートが息づく。
グラミーを発表する協会は「ナショナル・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・サイエンス」（National Academy of Arts And Science）という。芸術と科学の全国アカデミー、だ。
技術・芸術・科学はすべてひとつの傘のもとにある。One Nation Under A Groove だ。
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