○ウルトラ・ヴァイヴのカタログからソウル・アルバム10作選出 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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○ウルトラ・ヴァイヴのカタログからソウル・アルバム10作選出

 

【10 Albums Selected From Ultra Vive Catalog By Soul Searcher 】

 

10枚。

 

ソウル系の作品も多数再発しているウルトラ・ヴァイヴの持つカタログの中からアルバム10枚を選んで簡単な紹介をした原稿が、タワー・レコードのサイトにアップされました。順不同。

 

こちらで読めます。

http://tower.jp/article/campaign/2017/10/24/02/03

 

10枚のアルバムと紹介文は次の通り。

 

レオン・トーマス/スピリッツ・ノウン&アンノウン(CDSOL-45724)

 

1937年生まれのジャズ・シンガー、レオン・トーマス(1999年死去)の1969年発売の記念すべきデビュー・アルバム。前衛的なジャズ・レーベル、フライング・ダッチマンからリリースされた。本作収録の「レット・ザ・レイン・フォール・オン・ミー」は2017年7月発売のアイズレー・ブラザーズ&サンタナのアルバム『パワー・オブ・ピース』でカヴァーされている。彼もまたジャズとソウルの間を行き来するシンガーだ。

 

スピリッツ・ノウン&アンノウン +3<完全限定生産盤>

https://goo.gl/6bWs7i

 

STREET PEOPLE/STREET PEOPLE +3(OTLCD-5336)

 

1976年にニューヨークのインディ・レーベル、ヴィゴーから出たソングライター、レイ・ダールージュが作った5人組ポップ・ソウル・ヴォーカル・グループ、ストリート・ピープルの唯一のアルバム。ニューヨークの名アレンジャー、バート・デコテー、チャーリー・カレロらがかかわり、「メジャー感」さえ感じさせる。ここからの「ネヴァー・ゲット・イナフ・オブ・ユア・ラヴ」は1978年LTD(リードはジェフリー・オズボーン)で大ヒット。

 

ストリート・ピープル +3

https://goo.gl/Ei3Ykc

 

ジャッキー・ムーア/メイク・ミー・フィール・ライク・ア・ウーマン(CDSOL-5607)

 

1946年アメリカ南部フロリダ州生まれのソウル・シンガー、ジャッキー・ムーアの1975年発表の2枚目。ゴスペルに根差したしっかりしたディープな歌唱を聴かせる一方、ポップな歌も堂々と歌う。本作は、鬼才ブラッド・シャピロのプロデュース作。ちなみにアルバム・タイトル曲は、マイアミのクラレンス・リード作品。ムーアのアトランティックから出た洗練された1枚目アルバムと並んで評価が高い。

 

メイク・ミー・フィール・ライク・ア・ウーマン

https://goo.gl/US3VQM

 

ファクツ・オブ・ライフ/サムタイムス(CDSOL-5608)

 

ソウル・シンガー、ミリー・ジャクソンがてがけ育てたソウル・ヴォーカル・トリオ、ファクツ・オブ・ライフのTK傘下ケイヴェットから出た2枚のアルバムの1枚、1977年発売のデビュー作。シンガーの一人、ジーン・デイヴィスはR&Bシンガー、タイロン・デイヴィスの妹。本作はマスル・ショールズ・サウンド・スタジオで録音。グループ名は以前ゴスペル・トゥルースと言っていただけあって歌唱は重厚。

 

サムタイムス

The Facts Of Life

https://goo.gl/pfE75s

 

ジミー・ブリスコー・アンド・ザ・ビーヴァーズ/ジミー・ブリスコー・アンド・ザ・ビーヴァーズ(CDSOL-5620)

 

1977年にリリースされた彼らの2作目。全編、名アレンジャー、ポール・カイザーがプロデュース、アレンジなどに参加。ただ時代の流れもあり、ディスコ調、フィリー・サウンド風の作りにもなっているが、「ソー・スイート・ザ・ラヴ」や「トゥルー・ラヴ」あたりで聴かれるスイート・ソウル・バラードは彼らの真骨頂。デビュー作がバラード主体だったためか、やはり、この路線に魅かれてしまう。

 

ジミー・ブリスコー・アンド・ザ・ビーヴァーズ

Jimmy Briscoe & The Beavers

https://goo.gl/2PjdKp

 

B.T. EXPRESS/DO IT ('TIL YOU'RE SATISFIED)+2(OTLCD-5301)

 

ニューヨークはブルックリン出身のプロデューサー、ランディ・ミューラーが最初にてがけた大型セルフ・コンテインド・グループ、BTエキスプレスの1974年発売のデビュー作。BTはブルックリン・トランジットという電車路線の略。デビュー・ヒット「ドゥ・イット」は当時盛り上がり始めたディスコを中心に大ヒット。ダンサブルなファンク曲、しかもニューヨーク・サウンドで一世を風靡した。

 

ドゥ・イット(ティル・ユーア・サティスファイド) +2

B.T. Express

https://goo.gl/xpHUAq

 

ENCHANTMENT/ENCHANTMENT+7(OTLCD-5308)

 

1960年代後期にデトロイトで結成された5人組ソウル・ヴォーカル・グループ、エンチャントメントの1977年発売のデビュー作。同じくデトロイトをベースに活躍するプロデューサー、マイケル・ストークスがてがけ、本作からはエマニュエル・EJ・ジョンソンがリードを取る傑作バラード「グローリア」が登場。EJは、同じくデトロイトの名門テンプテーションズのファルセット・ヴォーカル、エディー・ケンドリックスの影響を受けた。

 

エンチャントメント +7

Enchantment (Soul)

https://goo.gl/5exVmK

 

アル・グリーン/レッツ・ステイ・トゥギャザー(CDSOL-5001)

 

1946年南部アーカンソー州生まれで、シカゴでレコードを出していた元ゴスペル・シンガー、アル・グリーンがメンフィスのハイ・レコードに移籍し、1972年に放ったR&B大ヒット。グリーンの代名詞的作品。またプロデューサーのウィリー・ミッチェルの名前も世界に知らしめることにもなった1作。それまでシャウトして歌っていたグリーンにソフトにささやくように歌うよう指示して大ヒットが生まれた。これも名盤。

 

レッツ・ステイ・トゥギャザー<限定盤>

Al Green

https://goo.gl/jTDT74

 

オーティス・クレイ/愛なき世界で(CDSOL-5004)

 

シカゴ出身のブルーズ系R&Bシンガー、オーティス・クレイの1972年、メンフィス、ロイヤル・スタジオでウィリー・ミッチェルのプロデュースで作られたオーティスのベスト・アルバムと呼ぶにふさわしい作品。アルバム・タイトル曲はまさに傑作曲。また選曲も、ジャッキー・ムーアの「プレシャス・プレシャス」などもカヴァーし間違いない。ブルーズ、R&B、ゴスペル、ソウルとジャンルをまたいで大活躍。

 

愛なき世界で<限定盤>

Otis Clay

https://goo.gl/Sh8LJR

 

アヴェレイジ・ホワイト・バンド/ソウル・サーチング(CDSOL-5115)

 

スコットランド出身の平均的白人バンドの1976年のアルバム。その前年、歌なしのインスト曲「ピック・アップ・ザ・ピーセス」が世界的ヒットとなり、次々とアルバムを出すようになったがこれもその中の1枚。ソウル好きの彼らがその名も「ソウル・サーチング」(ソウルを探して)というタイトルのアルバムを出したのは、ある意味必然かも。ネッド・ドヒーニーの「ア・ラヴ・オブ・ユア・オウン」も収録。

 

ソウル・サーチング

Average White Band

https://goo.gl/Z1vw8F

 

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