私には遠い夏の日の、幼いころの大切な思い出があります。

 

それは小学4年生の夏休みのお話です。

 

その夏に、私の家のお隣にあるご家族が越してきました。

引越しと共に、親戚のご兄弟も遊びにきていました。

 

お隣の親戚のお兄ちゃんは私の3歳年上

外で遊んでいると、どちらから声をかけたのかは記憶にありませんが、

その日から一緒に遊ぶようになりました。

 

家から少し離れた場所にある、林の中の空き地まで6人で遊びに行き、

毎日のように一日中遊ぶようになりました。

 

 

私は毎日お兄ちゃんに会えるのが楽しくて、

それはいずれ恋心に代わり、

お互い同じ思いを抱くようになっていきました。

 

ですが楽しい時間はアッという間に過ぎ、

夏休みも終わりに近づき、お兄ちゃん兄弟は帰っていきました。

 

 

その後会うこともなく、1度だけ顔を見にきてくれましたが、

声をかけることもなく

 

何せお互い子供でしたから、会いにいく術もなく・・・・・

 

それからだいぶ後になってお隣さんから、

「お兄ちゃんが高校生になったよ」と聞いたのが最後となり、

私は会うことのない“お兄ちゃん”に長いこと恋をしていました。

 

今では顔も名前も憶えていなく、

あの出会いは不思議な出会いだったと感じています。

 

“お兄ちゃん”との出会いは

魂の旅路の中で一度だけ交差する

“通過点のソウルメイト”

だったのかもしれません。

 

 

 

お互いが恋心を抱きながらも、再会が叶わなかった。

その夏に一緒に過ごした時間が、

「お互いの役目」を果たしがのかもしれませんね。

 

 

あの夏の日の記憶は、今も私の魂の奥に静かに灯る大切な記憶。

きっと、必要な人にだけ届く記憶

 

 

必要としている魂に

静かに届きますように

 

魂の道しるべ

Mより