監督って選手にとってどんな存在なんだろう?

選手それぞれの特性を見抜き、戦術を組み立てチームを勝利に導く。
それも理想の監督像かもしれないが、プレーするのは選手だし、その選手が主体でなければ何の意味もないと思う。(批判ではありません)

うちのチームは、僕が入団したとき、日本一若いチームと言われていたのが、いつの間にかみんな大きくなり、ようやく選手たちが自主性を持って取り組むようになってきた。実に頼もしい(^-^)

ただ、重度障害者の多いこの競技は選手たちの疲労が大きいのも事実で、チーム運営や雑務に追われて、純粋に競技だけに打ち込むことができない選手も多い。

確かにチーム運営は必要だし、雑務も大事だと言われればそうかもしれないが、僕たちは一つのことをするだけでも、試合と同じくらい心身ともに消耗してしまう。

それは、筋ジストロフィーや脳性麻痺の選手がチームの中核を担ううちのチームも例外ではなく、選手がサッカーだけに打ち込み、長く選手であり続けられる環境作りをしていかなければ、確実にチームはなくなる。

特にこの競技は周りのサポートがなければ、本当に成り立たない。
僕は選手も経験し、スタッフもやらせてもらっているからこそ、選手が自身の機能低下と向き合いながら、サッカーを続けていることの大変さが良くわかるし、ご家族の負担も相当のものがあると感じている。

冒頭の監督とは何か?からは外れるのかもしれないが、これからも選手たちがサッカーに打ち込み、長く元気にサッカーができるように、そしてご家族を始め、応援して下さる皆さんの笑顔がたくさん見られるように、微力だけど力を尽くしていけたらと思う今日この頃です。

最後に、この競技にご興味をお持ちの方は、どんな形でも良いので、是非、お近くのチームを応援、お手伝いしていただけたらと思います。

〈JPFA 日本電動車椅子サッカー協会〉
http://www.web-jpfa.jp/

〈SONIC~京都電動蹴球団〉
http://sonic-kyoto.org/