生い立ち ー幼児期ーその2 | nakaピーのブログ

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母から聞いた話だが
私は誘拐されたらしい…

私の頭の中の記憶…

八王子という町
大きなコンサート会場の
一番下から一番上まで階段で登ったような
そんな場所がかすかに残っている

知らない女の人と実父

そこに母が私を迎えにきたのを
記憶の中に残っている

実父が私を連れて行ってしまい
誘拐されたと大騒ぎになったと後で聞いた

今でも夢の中に
段々畑のようなところを登り
そびえ立つ団地のドアが開き誰かが出てくる…


そんなこともあり
引っ越すことになった

今は見かけないけど
6軒が連なる長屋が5棟ほど集まる団地だった
6畳ひとまでトイレと1畳ほどの台所があり
お風呂は無く 家から20分くらい離れた場所まで
お風呂に寒い日も 暑い日も通った
母と子供1人ぐらしの私たちにはじゅうぶんだった

母は料理が得意ではなく
子供の好きなものを大きくなっても
作ってくれることは無かった
いつも冷たい 朝の残りご飯
今では少し増えたけど
あの頃は子供がいて 離婚は少なかった
お金は無かったのかもしれない

父がいなくなり
母は近くの小さな印刷が会社で働いていた

ステッカーと呼ばれた大きなシールを印刷していた
日曜日も仕事をしていた母は
休みの日になると
私をたばこのにおいが染みついた
地下の休憩室に残して
仕事をしていた
そこで働く人たちがよく遊んでくれた


同じくらいの歳の子ともよく遊んだ記憶がある

その長屋の中に大家さんと呼ばれる
自治会の人も住んでいた

そのおじさんは
お菓子をくれて子供達がよく集まって
親たちも安心して預けていた

頭が薄い メガネをかけていた
子供ながらに本能なのか
不思議なおじさん
そう 思うこともあった

5、6人の子供たちがいつも集まっていた
お菓子をくれる
みんなは優しいおじさん
そう感じていたのかもしれない

いつからか ひとりが仰向けに寝かされ
おじさんがおいかぶさるように話しかける
男の子も女の子も 同じように…

なにをしているのか小さい私には
分からず その光景の周りで
お菓子やジュースを飲んでいた

いつもひとりだけ選ばれる
お菓子を握り締めている子
嬉しそうにお菓子を食べている子
今日もひとり…

狭い6畳の部屋の中で
みんなの前で…

私の日が来た
私がお菓子をもらい 仰向けで寝かされた
おじさんは 私においかぶさるようになり
いつのまにか私のパンツがぬれていた

となりのおじさんの家から
家に帰り
母にパンツがぬれたと話した
オシッコをもらしたのか
と 問い詰められ違うと言い
おじさんがオシッコをもらした と言った


…気がつくと 私は冷たい 
硬いベッドに寝かされていた

なせだか 覚えているのは
スーパーのレジのように
均等にならんだ ベッド
いくつもならんでいたような
頭のどこかに残っている

なにかが終わり
母とエレベーターに乗り
1階に着くと ドアが開いた

すると
そこには コッペパンを握り締め
両手を鈍く銀色ひかるものにつながれ
両腕を警察官2人にがっちりと
掴まれた男が ジロリと私を睨んだ
この記憶は今もハッキリと残っている

あの場所は警察病院だったのか
あの光景は今でも鮮明に覚えている

そして そのおじさんも 見かけなくなった

それから私は髪は刈り上げ
パンツをはかされ
男の子に された。

次第に男の人への不信感もうまれていた。