立派なアフロヘアをお持ちの Ronnie McNeir はアラバマ州カムデンって町の出身らしいシンガー。


70年代初頭にニューソウルと呼ばれるムーヴメントがあった。代表的なアーティストはスティービーワンダー、マーヴィンゲイ、ダニーハサウェイ等々ビッグネームが並ぶ。このロニーマクネーもニューソウルムーヴメントの中核をなす一人という認識でほぼほぼ間違いないと思う。僕もそういう認識。


で、彼のRCAからの1stアルバムがこれ。


72年



この人はニューソウルの定義と言っていいんじゃね、、、な、シンガーソングライターであり、プロデュースやアレンジもこなし、自ら楽器も演奏するマルチなアーティスト。


このアルバムはプロデューサーが Mickey Stevenson 、アレンジが Ronnie McNeir 本人、アルバム全曲が自身の作。


ロニーマクネーはなんとも浮遊感ある曲を作る人で、その特徴的なハイテナーと併せ一聴してロニーマクネーと分かる個性を持つ。


そんなロニーマクネーの魅力が隅々まで詰まった好内容の名盤。


ダンサーのA1「Extra, Extra」で始まり、B4「In Summertime」のサウンドが曲と曲の間所々に挿入されている感じはマーヴィンの What's Going On と同効果。


ミディアムスローA3「The Tears In My Heart」とB2「You Better Make Sure」の2曲が最もこの人らしい出来で素晴らしい。


少しテンポあるB1「Young Girl」A4「Gone Away」も良い。


B5「Keep Your Hands Off My Lady」はリズムマシーンを使った時代感じる意欲作。







この人はこの後モータウンに移籍し2ndアルバムをモータウン傘下の Prodigal (これも名盤)、3rdを Motown からリリース、以降もレーベルは変わるがアルバムリリースが何枚かある。


90年代には Four Tops と一緒に仕事をし、Levi Stubbs が病気でグループを離れた際には正式に Four Tops のメンバーとなり活躍、現在に至る。