元サンタナのパーカッション奏者コークさん、リーダー作な76年の2nd。
数十年前にフリーソウルという日本ガラパゴスなムーヴメントがあった(いまもあるのか?)。そこで脚光を浴びて以降人気となった曲がいくつかあって、このアルバム収録のA3「I Wouldn't Change A Thing」もその一つ。もちろんそれ以前からラテンソウル、AORが好きな方には当たり前の曲だったのかもしれないし、この曲がフェイバリットな人はいたでしょう。が、少なくとも僕がこの曲を知ったのはその頃でたぶんそういう解釈で合ってると思う。
この曲はジョニーブリストルのカバー、オリジナルはいかにもジョニブリらしいもっさりとしたソウルなんだが、パーカッシブで流れるようなダンスナンバーに大胆アレンジされている。ドラムブレイクなイントロ、染みるギター、サックスソロ、そしてリードシンガーは前回ブログで取り上げた Courtial のシンガー Errol Knowles 。女性コーラスを従えてなエロールさんの歌いっぷりが素晴らしい。
とてもアガる!とても良い曲!
他はミディアムなラテンファンクのA2「Runaway」がちょいとカッコいい。
コークエスコヴェードのリーダー作は75年の1stも好内容。
他にフリーソウルで注目された曲は思いつくところで、Tommie Young の「Hit And Run Lover」や Odyssey の「Battened Ships」などがある。どちらも古いソウルファンには見向きもされなかった曲(笑)
当時、ソウルファンの間ではフリーソウルのムーヴメントに対して「重箱の隅をつつく」とか辛辣な意見もあったが、新たな発見をさせてくれた意義はあったかなと思う。