明け方にたくさん夢を見た
そのうちの一つ。
以前働いていた職場が火事になる夢を見た。
火の勢いによって窓ガラスが次々割れていく中、元同僚たちは大慌てで、荷物をたくさん運んでいた。
私はその様子を「意識体」で眺めていた。だから火の熱さを全く感じなかった。
「そんなことしてないで早く逃げなきゃ〜」と思いながら眺めていた。
誰も私の存在に気づかない。
そしてその次に、私という意識体は外へ飛び出した。外から職場の建物全体を眺めていた。
しばらくすると大きな音を立てて、建物がすべて崩れた。
「わっっ!まだみんな中にいたのに!」
と私は元同僚たちの安否を心配した。
しかし彼らは逞しく瓦礫の中から立ち上がった。そして何事もなかったかのようにどこかへ行ってしまった。
……なんだったんだ?
と思うくらいみんな淡々としていた。
その夢の中で私は「人としてここに存在している」と思っていたんだけど、目覚めてから「あ、意識体という存在になって、あちこちはげしく移動していたんだだから天井にいたり、人の近くへ寄ったり、外へ瞬間移動したりしていたんだ。
それじゃ同僚に話しかけても反応ないはずだ」
と理解した。
火災の様子を見て心配になる…というよりも、景色がビュンビュン変わっていくのがおもしろくて印象的だった