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サックス・創意工夫|ジャズ・下学上達

ジャズやサックスについて
疑問に思ったことを調べたり
自分なりに考えたことをまとめたり

 

来月、札幌近郊の町にあるレジャー施設で演奏の予定が入っています。

日曜日の昼間、野外での演奏です。
 

主催者から求められてメンバーが演奏する動画を送ったそうです。

それに対して

「全体的に印象が暗いので、もう少し明るくするように心がけてください。」

とコメントが返ってきたそうです。


長年演奏を続けてきましたがこんなことを言われたのははじめてです。

 

ジャズは差別や偏見、貧困に薬物中毒や精神性疾患など

色々と難しい過去を背負って発展してきた音楽です。

 

主催者が我々の演奏を聴いて、あるいは演奏する姿を見て

「暗い」と感じたのであれば、それはしかたのないことかもしれません。

 

しかし明るくハッピーな演奏を求めるのであれば、

最初からジャズバンドにはオファーしない方がいいと思います。
 

メンバーで話し合ったうえで演奏を取り立てて明るくすることはできないので、

せめて明るい服装で出演しようということになりました。

 

しかし私のクローゼットには柄物のシャツはあってもどれも明るくはないです(苦笑)。

 

 

 

ルー・マシューズというピアノ奏者を私は知りませんでした。

大好きなジャッキー・マクリーンが2曲だけ参加しているので

最近"Nathalie/ Llew Mathews"を購入してみました。

 

"Nathalie/ Llew Mathews"は1998年録音

ルーマシューズが52歳にしてはじめてのリーダー作品だそうです。

 

音楽家としてのキャリアは長いようですが

1977年まではほとんど軍隊で過ごしたそうです。

 

1987年から10年間、歌手ナンシー・ウィルソンの音楽監督を務め

日本ツアーにも同行したそうですがさほど注目を浴びなかったようです。

 

いかにも日本企画盤らしい?耳あたりの良いスタンダード集ですが

演奏者としてはこの手のアルバムを聴いておくと

ホテルのラウンジなどでのBGMの仕事の際にとても参考になります。

 

 

 

 

 

ジャズ歌手サマラ・ジョイの存在を知り合いの画家から教えてもらいました。

 

まだ22歳だそうですが、その素晴らしい歌に感嘆しました。

 

1950~60年代のジャズがもっとも輝いていた頃を思い出させるような

ストレートアヘッドな歌唱です。

 

第65回(2023年)グラミー賞で

「最優秀新人賞」「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」の

2部門を受賞したそうです。

 

ファッツ・ナヴァロの"Nostalgia"や

ジジ・グライスの"Social Call"、

ロンネル・ブライトの"Sweet Pumpkin"などは

インストのハードバップ・ファンにとってもうれしい選曲です。

 

日本盤のみのボーナス曲として

"I'm Glad There Is You"が収録されています。

 

 

 

また輸入盤ではデラックス・ヴァージョンが発売されていて

こちらの方がより多くのボーナス曲があります。