僕は長年ツアコンをやってましたので、いろんな国々に行かせていただきました。
BARをやってる今としては、何ともありがたかったなーと感慨に耽る今日この頃です。


さて、そんなツアコン時代にエジプトにも何度も行かせていただきました✈️

その時の不思議な感覚に陥った時のお話をさせていただきます。


場所はルクソールのカルナック神殿🏛
古代エジプトにあって最大の神殿です。

ここには大きな石の柱が並ぶ大列柱のエリアがあるのですが、その中を散策中にふと奇妙な感覚に陥りました。

カルナック神殿といえば常に大勢の世界中からの観光客でごった返している有名な場所です。
もちろんその日もかなりの観光客が訪れておりました。

なんですが、


ふと、


一瞬のうちに周囲に誰もいなくなってしまったんです‼️



まあ、混雑した場所でも、不思議に一瞬静寂になるような事ってたまにあると思うんですよね。

最初は偶然にそういう風になったのだ、これはまたとないシャッターチャンスだ‼️…

と思って、バチバチと写真を撮ってたのです。




もちろんお客さん連れてる訳ですから、
そんな自由に振舞う時間がたくさんあるわけではありません。

だから時間にしたらほんの1分とか、その程度だと思うんですよね。


早く行かなくちゃ…と思った時、
その時、急にクラ〜っと目眩がして、
それまでもあったであろう太陽の光が妙に眩しく感じて、
日光を遮るように手をかざした瞬間、足がふらついて思わず座り込んでしまったんです。


そこは直ぐに立ち上がったのですが、
なんだか雰囲気が変で、心がザワザワします。

あれだけたくさんいた観光客も見えないままだし、それに音も声も何にも聞こえない静寂に包まれて、
急に恐ろしくなってしまったのを覚えてます。



人間が何人かで手を繋がないと囲めないほどの大きな列柱が何十本も立っているだけの世界、
焦りと不安が押し寄せてきた瞬間、
何語か分からないけど、男の人の声が聞こえてきて、
そこでぶるっと一度身震いをしたら、全てがざわついたいつもの風景に戻っていたんです。


柱の向こうを歩く人もいるし、雑踏のようなざわめきも普通にありました!

柱の向こう側ではうちのガイドさんがお客さんに説明をしている真っ最中で、僕は誰にも気付かれる事なく、不審に思われる事もなくグループの中に戻って行きました。


エジプトにはその後7、8回行ったので、毎回そこに行ってはみたのだけど、あの時と同じことは二度と起こりませんでした。



あれは一瞬タイムスリップをしていたのでしょうか?
だとしたら一体僕はいつのどこに行っていたのでしょう?

そしてあの不思議な感覚と、聞こえてきた声は何だったのでしょう?

エジプトの言葉だったのか、それすら分からないままですが、呪文のようにも思えたあの男性の低い声は今でも覚えています。


錯覚と言われればそれまでですが、
もし古代のエジプトにタイムスリップしていたのであれば、
あの声の人に現世に戻してもらったように思えてなりません。


今はツアコン業からも離れてますし、こんなご時世ですから、エジプトも遠い場所になってしまいました。

またいつの日か行けるチャンスがあれば、是非またカルナック神殿🏛のあの場所に行ってみたいと思っております。

もし万が一、僕がエジプトで行方不明になったら、
3500年前のテーベ(ルクソール)に行ったのだと思ってくださいね(笑)




それでは今日はこの辺で!
また次のエピソードをお楽しみに❣️