みなさま、世の中は極寒でございます。
この福岡でも雪が舞っております。

さて今宵は、雪を見ると思い出す、恐怖の出来事をご紹介したいと思います。

文章でどこまで伝わるかはわかりませんが、とにかく頑張って書いてみることにします。


僕がツアコン時代のホテルのお話です。

この話はスキーの修学旅行の引率で、長野県志賀高原の一角にある中規模のホテルで貸切滞在をしている時に起こった出来事です。


スキー修学旅行の場合、豪雪地帯のホテルに連泊し、スキー教室に参加し…という日々を繰り返すだけなので、仕事としては非常に単調なもので、
まあ僕らの仕事と言えば、ロビーに出したツアーデスクでの仕事や、夜間の見回り、病人が出た場合の対応などが主になるわけです。

しかし拘束時間があまりにも長過ぎて、寝る時間がほんの僅かしか取れないのが修学旅行という仕事の最大の難点であります。


通常はスキーで疲れているので、生徒も寝るのが早いんです。それに外は豪雪ですからね、どこかに抜け出して…なんてことも起こり得ません。
そういう意味では管理しやすい環境ではあるのですが…。



その夜も12時を回った頃でしょうか、先生方はミーティングと称した軽い飲み食いの最中で、その間の部屋の見回りは僕らの仕事になるので、交代で巡回をしておりました。

しかし生徒はほぼ寝静まり、僕らもヒマになったので、ツアーデスクで僕以外の2人の同僚と世間話をしておりました。

ロビーの真ん中の空間を隔てた向こう側の壁には、床から天井までびっしりとはまり込んだ大きな鏡が貼ってあり、その中の奥に小さく僕らが3人横並びで映っている状態でした。


朝も5時には起きないといけないことだし、もういい加減寝かしてくれんかねー…などと愚痴ばかり言ってヒマを持て余していたんです。
ええ、それは薄暗いロビーの中での超まったりとした時間でした。


その時、正面に貼ってある大きな鏡の1番奥から、身長130㎝くらいの真っ黒な影が、いきなりこっちに向けてドドドドーっ‼️と走ってきたんです((((;゚Д゚)))))))

ギャー‼️
僕は思わず声を上げて椅子から立ち上がりました‼️


するとその真っ黒い影は、鏡から飛び出る寸前のところで、カクっと90度右に曲がり走り抜けて行ったんです。
もちろん、鏡の中で、です。

は⁉️

今の何⁉️


僕は今まで話していた2人に問いかけました!

ねえねえ、今の、、、‼️


そしたら…




今の今までおしゃべりしていた2人が、コックリと首を落として寝てるんですよ:(;゙゚'ω゚'):



えーーーーーーーーっ⁉️

なんじゃそりゃ⁉️

そんなことあるかいっ‼️

見たの俺だけかよ…w(°o°)w





僕ね、恐怖感も忘れてすぐに鏡に駆け寄りました。
そして、影が曲がった方向など、鏡に顔をくっつけて見渡しました。

あっち?いや、こっち?
そんなはずない…





ええ、そんなはずがある訳がありません。

だってね、よく考えてみてください。


鏡の奥からこっちに向かって飛び出るように走ってきたということは、、、



僕らのいた場所から鏡に向かって走らないと、そんな風には映らないはずですよね‼️!(◎_◎;)


しかし、それは明らかに鏡の中の世界の出来事であり、こちら側にあるものが写り込んだ訳では決してないんです。

これはね、その現場を見た人でないとわからないかも知れないけど、もう絶対そうだったんです。


だから、くまなく鏡の中をチェックしたのですが、、、

当然鏡に映るのはこちら側の世界が反転した様子でしかありませんでした。


だとしたら、あの真っ黒い影は一体なんだったのでしょうか⁉️
今でもその姿は鮮明に覚えています。
本当に黒一色のシルエットだけの姿でした。


ちなみに影が曲がった方向は、お土産売り場の陳列棚が置いてあるところでしたから、もし仮に誰かのイタズラだとしたら、その棚に激突しているはずなんです。


僕の場合、いろいろと体験はありますが、それがどうして僕に見えて、それが一体何で、何を言いたくて、何を見せたくて、何をして欲しくて、僕とどんな関係があって、僕に何を訴えたくて、、、というのがサッパリわからないんです。

もちろん僕には供養をする能力もありませんし、ただ怖がらせたって一銭の得にもならないと思うんですがね。



その後、そのホテルには行ってませんし、今でもそのホテルが営業しているのかも定かではありません。

しかし、修学旅行でよく使う志賀高原のあのホテル、ええ、ロビーに入ったら右側に大きな鏡が貼ってあるあのホテルですよ、

もし貴方が遭遇してしまったら、決して夜中に鏡に向かって座るようなことはしない方がいいですよ。



僕ね、後から思ってぞっとしたんですが、、、

あの時、僕以外に誰もその場で起きている人はいなかったんです。

なのに、思い切り鏡に近づいて中を覗きまくってしまいました。

もし、そのまま、鏡の中の世界に引っ張り込まれていたとしたら、、、((((;゚Д゚)))))))


今頃、僕がその黒い影になって、貴方の前に現れていたかも知れません。。。





はい、今回はここまでといたしましょう。

また次回のお話をお楽しみにね!(^o^)/