15年以上前のこと、東京に2ヶ月滞在した

資格を取るための実習先が東京だったので


友達はいても、頼れる人はいなかった東京

たった一人右も左もわからず奮闘していた

人は溢れるほどいるのに…


目標に向かっている時間でありながら、

答えがまだ出ないもどかしい時間でもあった


つらいけど頑張らなきゃ!負けたらダメ!と

ゲストハウスの小さな窓から

よく夜空を見上げたものだった



そんなある日、テレビで流れていたNTTのCMに

目を奪われた


槇原敬之さんの歌をバックに

電話線の工事をする作業員さんの映像

昼夜問わず、過酷な状況でも


ナレーションは吉岡秀隆さんが

「人の想いは繋がっていく」

と語りかける


「♪遠く遠く離れていても 

  僕のことがわかるように

   力いっぱい輝ける日を 

     この街で迎えたい」


そんな歌詞がストーンと響き、

目も心も奪われた







その後無事に実習を満了し、帰京
数ヶ月後には無事に資格取得
やりたかった分野の仕事に就いた

かれこれ15年が経ち
仕事をやりたいと思い続けられている幸せ
日々たくさんの人に出会って頂いている喜び
やりたいことが収入になって生活していけているありがたさ
これらを感じている



久しぶりに「遠く遠く」をきいて蘇る、小さな窓越しの夜空に想うこと

あの時間は「夢を叶えるまでの時間」だったんだなあ