今日は、プリズムのようなバンドを紹介します。
SPECIAL OTHERSの
SPECIAL OTHERS、通称スペアザはギター、ベース、ドラム、キーボードからなるインストゥルメンタルバンド。その独特な音楽観とグルーブが魅力です。
IDOLは、そんなスペアザの1stミニアルバムこのアルバムの大きな特徴、それはずばりループと変化。繰り返される単調なリズム、そしてその繰り返しの中に起こる小さな変化。それらが積み重なって、スペアザ独特の神秘的なグルーブが生まれています。虹色のプリズムの中で、光のような音が自由に反射しあってキラキラ散らばっているような光景が目に浮かんでくるよう
音的には、ジャズとポップが合わさったような印象です。中でもドラムとギターにはかなりジャズの要素を感じられます。このアルバムでいうと、特に5曲目の『Quinto』はかなりジャジーな楽曲。
ただ、そうは言っても、スペアザの音楽=ジャズというわけでは決してありません。むしろ、スペアザほど○○っぽい音楽という表現が似合わないバンドはないと思います。それほど特徴的で、オリジナリティーにあふれるサウンドなんです。
大の大人が心から楽しんでジャムをして、その音をそのままCDに閉じ込めたような、そんな音楽。小学生のころ授業にあった、模型を作ったり絵を描いたりしていた図画工作のときのようなワクワクした無邪気な気持ちを、大人になって音楽という手段を使って表現したかのようですだから、スペアザの音楽を聴いていると、「上手く弾こう」だとか「正確に演奏しよう」とかではなく、「いかに音楽で気持ちよくなれるか」ということだけを考えて演奏しているように思えてきます。
なんともいえないスリル、そしてソワソワするような、どきどきした不思議な感覚にしてくれる、SPECIAL OTHERSの世界。ぜひ体験してみてください^^