一身田の一御田神社は、伊勢神宮の雛形だった。 | 大岡英介

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1代目の宇宙を運営する神様。天之御中主神(あめのみなかぬし)を除く

高御産巣日神/高(皇)産霊尊(たかみむすびのかみ)

高木神(たかぎのかみ)と神産巣日御祖命(かみむすび)をが祀られてる。

一御田神社の向かって左奥にある御神木の欅(けやき)の木が

本殿より以前に存在し古神道で言う、木や岩や海や山を祀る社(やしろ)がない時代の

もっとも古い神社の系統、アニミズムの信仰であった。

祀られてる神様の特徴を並べて見ると大宇宙を運営する陰陽五行思想に基づく

木、火、土、金、水のエレメントで五芒星が成立する。
※ アニミズム 自然界のそれぞれのものに固有の霊が宿るという信仰。

高皇産巣日神/神産巣日御祖命(タカミムズビ)(木)青 火産霊命(カグツチ)(火)赤
波邇夜須毘古神(ハニヤスヒコ)(土)黄 金山彦神(カナヤマヒコ)白
深淵之水夜礼花神(フカフチノミヅヤレハナノカミ)(水)黒


この5人の神は大自然を運行しており、五色は宇宙の五大要素であり

自然現象や人事現象の全てを解釈し説明するものです。

伊勢神宮の外宮と内宮の本殿にある宝珠
「五色の座玉(すえだま)」の意味である。

大日霊貴命(オオヒルメノムチ)は天照御大神で一御田神社は伊勢神宮の内宮となる。

そして花山稲荷神社には豊受大神、宇迦御魂大神、猿田彦大神天宇受売命は、稲荷神であり

花山稲荷神社は伊勢神宮の外宮である。

 


(上の図の掛け軸には、豊受稲荷大神を中心に

矢と稲を持つ宇迦御魂大神(ウカノミタマ)が対になり

猿田彦大神(サルタヒコ)と天宇受売命(アメノウズメ)が対になる図である。

4世紀あたり一御田神社に、まだ社(やしろ)がない時代。

一身田村は伊勢神宮の御厨(みくりや)だったので、御神木の欅 (けやき)を

高御産巣日神 (高木神) の御神体として村人は祀った。
その後、一御田神社を内宮、花山稲荷神社は外宮の雛形として祀った。
一身田御厨(みくり・みくりや)とは「御」(神の)+「厨」(台所)

 

※ 雛形(ひながた:雛型とも書く) 実物をかたどって小さくしたもの。

こうしてみると、伊勢神宮の雛形や御厨は、日本全国に存在する。

参考になれば、幸いです。

 

大岡英介