先日、ライブが終わって、そのときの音源を

改めて聞いてみた。


今のバンドでは実は2回目のライブ出演なんだけど、

前回よりも全然いい。

いいんだけど・・・


どこか、釈然としないところがあるんだな。


それは、ハコのミキシングの問題かもしれないけど、

今回は大したことではないと思った。

確かに、歌の音量が大きすぎて、バックの演奏が聞こえない。

でも、これはラインで録ってそのままだからそう聞こえるだけで、

実際の客席ではそれなりに聞こえているはず。


そうじゃない何か。


リズム?グルーヴ?

全部のピースが微妙に食い違ってるように思えた。



そこで、初めて俺が3ピースのバンドを組んだ時の

音源を聞いてみた。


確か4~5回しか練習していないはず。

でも、今のバンドよりはるかにタイトにリズムを刻んでるし、

一体感もある。


これは、それぞれのプレイヤーの技量云々ではない、

ベクトルの賜物なのだ。

だから、聞いていて気持ちいい。


さらに、この音源が入っている同じMDには、

なんと俺が高校生の時に組んでいたバンドの

音源までが収録されていた。


この時はフュージョンバンドを組んでいたのだが、

はっきり言って、バンドとして考えた場合、

今より上手い


今のバンドメンバーには申し訳ないが、

それが率直な感想だ。


自分のやっていたバンドだから、あるいはノスタルジーで

この年齢にしてはとか、そういうことじゃない。


バンドをやる、ということに関して、

何か大切なことを見失ってはいないだろうか?


別にプロを目指しているわけではないし、

ほんの趣味程度のものでしかないけど、

それでもたまには人目に見せる機会を作っている。


その時、「よかった」とか「楽しかった」とか

言われたいし、来てくれた人たちに楽しい時間を

過ごしてもらいたい。


ならば、自分達の満足の上に、来てくれた人たちへの

感謝というか、そういう気持ちをもう少し表すためにも、

きちんとしたものを見せる「義務」があるのではないだろうか?


もう、今のバンドは辞めることにしているので、

これ以後、こういったことに関知することはないのだが、

アティテュードという部分では、俺自身は変わらないし、

彼らが変わる事も望まない。


たかがアマチュアバンド、楽しい時間を過ごしたくて

来てくれるのは変わらないはず。

だったら、それを提供するのは当たり前だと思う。

それが俺たちにかけている部分なのでは・・・