第五百四十五話 オキツー2nd(二日目)――その12
――オキツー2nd――
大阪~隠岐の島までロードバイクでツーリングする作戦である。
前回の続き――
いよいよ川沿いのヒルクラ開始――
とはいえ、ここから50kmくらいは、勾配もかなり緩い。
多分、最大1%くらいのゆったり勾配をジワジワ登っていく感じなので、楽勝。
さすがに前日212km走やってうので、
30km/hキープはキツイが、20~25km/h程度で走るのは余裕。
朝霧に曇ってます。
今日のお天気は曇り。
陽射しがないので、ぶっちゃけかなり助かる。
炎天下のヒルクラはさすがにキツイしね。
でも、この天気だと山奥の方は雨降るかもしれない。
陽射しはありがたいけど、何とも痛し痒し。
うお~。
高梁川スゲー!
流れも速く、清涼感バツグン。
おかげで、かなり涼しい。
湿度はあるけど、多分30℃切ってると思う。
これが狙いで、このコースをチョイスしたのだが、大正解だったようだ。
真夏の川沿いライド最高です。
初日とはうって変わって、メッチャ涼しい(笑)
とはいえ、汗は吹き出る。
喉も渇く。
道中、何箇所かコンビニが存在するのはチェック済みだが、
ところどころ自販機で給水を心がけることにした。
なにしろ土地勘まるっきりないので、どこで給水できるかワカランし。
ちなみに、この時、まだ背中のハイドレーションに詰めた氷は全然解けてない。(爆)
涼しすぎて、しばらく使い物にならないので、自販機給水することにした。
――と、自販機で、
仮面サイダー
を発見!
むむ……。
いかにもネタ的な代物(笑)
多分、中身は普通にサイダーだと思うが、思わず手が伸びそうになる。
いやいや、炭酸なんか飲んだら、腹膨れるし……。
ここはおとなしく、朝の紅茶にしておいた。
あまり変なモノ飲むと、トイレが近くなる。
全体は山陰越えのドデカイヒルクラなのだが、強烈な激坂連発かというとそうでもない。
実のトコロ、標高グラフを見てみると、麓の方はゆる~い微妙な登り。
ほとんど体感できないくらいゆるいだろう。
何しろ微妙な登りが延々70kmくらい続くロングクライムなので、当然勾配は緩い。
ただ、それなりに脚力もいるし、長丁場でのスタミナが要求される。
前日200km超で、疲労が溜まっているが、
睡眠はそれなりに取れたので、疲労は思ったほどでもない。
脚の疲労はあるが、特に深刻な痛み・ダメージもない。
30km/h巡行はキツイが、20~25km/h程度のペースで緩い登りをこなす分には問題ない。
現在の状況から見ても、無茶なペースで登らない限りは、
「十分こなせる!」という自信はある。
これまでアタックして(撃沈してきた)激坂に比べれば、この程度の勾配は屁でもない。
事前に標高グラフをチェックして、できるだけ緩いルートをチョイスした結果、
R180~R181ルートでGOすることにしたのだ。
山の奥の方で降られると、これはつらい。
なにしろ、コチラは人力ビークルである。
雨でカラダが冷えたら、エンジンパワーも自然と落ちてしまう。
夏とはいえ、山をナメてはいけない。最近、山岳事故多いし。
山陰まで突き抜けるからには、山頂付近での雨は危険が伴うことに変わりない。
そのために、このルートをチョイスした。
最悪の場合、国道沿いにある随所の駅から電車輪行で米子までエスケープできるのである。
山奥とはいえ、伯備線沿いなので、輪行脱出可能なのだ。
いざという時の保険があるので、不測の事態が生じた場合は安全策を取れる。
統合作戦本部長的には、最悪の事態も想定済みである。
まあ、天候は徐々に回復してくるはずなのであまり心配してないが、
ここから先は、結構長丁場になりそう。
いよいよ山陰越えに取り掛かる。
次回へ続く――