第四十六話、本物のうどん
今日は暖かい。
こんな小春日和には走らずにはいられない。
ということで、ツレのA吉君と一緒にポタリング。
D先生は冬は冬眠。忙しくて不参加。
八尾街道~中央大通り~近畿自動車道沿い~R25経由~平野区~長居公園~長居公園通り~行基大橋~府道12号線経由~JR阪和線堺市駅
今日は本当に暖かい。
ココまでで26kmくらい。
途中で車でかけつけたツレM君と合流して、3人でおいしいモノを食べることにした。
ロードバイクは軽くて場所も取らないので便利。
まあ、あまり長時間放置しておきたくないので街乗り向きではないけど。
JR阪和線堺市駅の北50mくらいのトコロにある、うどん屋さん美曽乃。
本物の手打ち釜揚げうどんを出す、知る人ぞ知る店。
以前、A吉君に教えられて食べたコトがあるのだが、本当にウマかった。
本当にウマイうどんは、シンプルなのが一番。
日替わり定食。
かけうどん・焼き魚
単純なメニューだが、腹がふくれる。
うどんのダシは昆布・カツオがちゃんと効いている純関西風。
かけうどん・親子丼
麺はしっかりとコシがあり、ぶっとい。
食べ応えあってものすごい存在感がある。コレが本物のウドンだ、と主張しているみたい。
このぶっかけが極上。
天かす・スダチ・生姜・ゴマ・ネギと薬味を入れて生醤油で食べる。
余計なトッピングがないので、ごまかしが効かない。ウドンそのもので勝負。
遠乗りしてでも食べにくる価値がある。
ただしこのお店、注文を受けてから麺を打って切って釜揚げするところまで、全部手作業。
だから、非常に時間がかかる。うどんが出てくるまで、30分は覚悟しておかないとイケナイのでせっかちな人にはオススメしない。
店のご主人も女将さんも何かと融通がきく人で、サービスしてくれるし、値段も良心的。千円あれば腹が破裂するくらい食べられそうだ。
この日も、定食についてくるウドンが「ミニうどん」だったので、「もっと量が欲しいな」、とボヤいたら女将さんがサービスで普通サイズのウドンに変えてくれてた。いい人だ。
チェーン店のレトルト食品ではこういう融通はきかない。手作りだからこそできるアバウトさもいい。心なしかメニューを見ると、疑問符(?)のつく怪しいメニューが載ってるコトもある。誰か常連さんの定番メニューなのだろうか? 謎?
おいしいものを食べるために時間をかけてもいい――
という山岡士郎的こだわりのある人にはオススメ。
ウチの近くにも、四国の製麺所がやってる店があるのだが、製麺所だけあって機械打ち。
しかし客の目の前で釜揚げしたてを水手洗いして茹で上げてくれるので、あげたてが食べられる。
なんだ機械打ちか、と言うひともいるかも知れないが、この店も本当にウマイ。いつも行列が店の外まで並ぶほどだ。
肝心なのは「手打ち」という言葉のマジックじゃなくて、手間を惜しまずにちゃんとしたウドンを作ってるかどうかだと思う。
ココの大将も以前ボヤいていたそうだが、最近はレトルト食品を「手打ち」と称して恥ずかしげもなく客に出すイイカゲンな店が増えている。そ~ゆ~マガイモノを見かけたら、私は、「手抜きウドン」と呼んで区別するようにしている。
ちなみに私は手抜きうどん食べない派。
「俺はウドンを注文したんだ。コイツはウドンたぁ呼べねぇ」
と言いたい。(言えないけど……)
最近の世の中、ちょっとおかしなコトになってきた。
工場で量産したマガイモノのレトルトを平気で客に出す店が増えすぎ。
店の雰囲気がいいだとか、見た目が綺麗だとか、味とは関係ないトコロでマガイモノを出す店ばかり繁盛するのは何かおかしい。(まあ、マガイモノで長続きした店を見たことないけど)
個人的にはこ~ゆ~本物を作ってる店のほうを応援したい。
確信があるわけではないが、どうも本物のウドンとニセモノを見分けるにはコツがあるように思う。
釜揚げ・ぶっかけ――
コレがメニューにある店は、よほど味に自信がある店じゃないかと思う。
だってレトルトでは釜揚げできないし――味もお話にならないからだ。
悲しいかな、一度本物のウドンの味をしめてしまうとマガイモノは食べられなくなってしまった。
山岡さん的には
「こんなのウドンじゃない!」
という心境だ。
B級グルメをおいしくいただけるのは、それはそれで幸せなのかもしれないが、何の疑問も抱かずにマガイモノをウドンだと思い込むのもどうかと思う。
海原雄山先生的には
「女将を呼べ!」
だが、本当に呼んでしまうと大騒ぎになるので、マネしないように。
(さすがにココまで逝くと、ハタ迷惑この上ない)
食事のアト、堺市内をブラリとのんびりペースで走りながら、プチ迷子。
適当に抜けて大阪市内へと入る。
帰り道でR26沿いの、とある組に寄った。
ネット店でよくご存じのローディ諸君も多いと思う。
ここが悪の秘密結社――じゃなかった、某ショップの本拠地。
店内はスポーツバイクの展示会――ほとんどのメーカーのフレームが吊してある。
店外もスポーツバイクの展示会――いつもお客のロードバイクが並んでる。
て、どっちも展示会じゃないか、とツッコむのはヤボというもの。
盛況なプロショップにありがちな風景だ。
メットのまま店内をウロウロと物色する怪しい人がゴロゴロいるが、周りが同じ人種なので全然違和感がない。
みんな、もうビョーキ。中毒患者でいっぱいだ。
次回は、このアトFELT F75に重大な変化が……





