この地球という惑星に
 
あなたの意思なく
 
産み落とされ
 
 
この混沌とした世界で
 
時空に囚われ
 
生を引き摺り
 
死に引き摺られ
 
人生が動いているわけではない
 
 
 
 
 
 
 
静寂の中で
 
あなたが振動しているのだ
 
 
 
 
 
 
 
ある日ふと
 
どこからともなく
 
そんな気配を感じたことは?
 
 
 
 
 
 
 
あなたの中で
 
花が咲くから
 
「あなたの世界」に映し出され
 
 
あなたの中で
 
心が満ちるから
 
「あなたの世界」に映し出され
 
 
あなたの中の
 
「それ」に気づいてしまったから
 
すべてがあなただと
 
思い出すのである
 
 
 
 
 
 
 
そもそも
 
あなたは本当に生きているの?
 
 
 
 
 
 
 
生まれたという幻の物語を
 
でっち上げたかのように
 
世界に
 
映し出しているだけだとしたら…
 
 
あなたは
 
生まれていないのだから
 
生きてもいないし
 
死ぬこともないし
 
生きることを不安に感じたり
 
死ぬことを怖れる必要もない
 
生まれるも
 
生きるも、死ぬも
 
現れては消えゆく
 
泡沫かもしれないのだから
 
 
 
 
 
 
 
あなたという個の物語を
 
映し出している実存なる漂いは
 
いったい何なのだろうか?