AIの打ち方にはいまだにかなり違和感がある。
私が感じる違和感をひとつひとつ言語化してみたい。
ずーっとモヤモヤしているので、言葉にすることで違和感が無くなるかもしれないという試みです。
はじめにことわっておきますが、あくまで個人の感想です
一番打ち方が変わったのは小目への小ゲイマカカリだと思います。
小目への小ゲイマカカリは挟まれると根拠が得にくく、攻められやすいです。
2000年あたりに呉清源先生から提唱された「21世紀の碁」では
小目への小ゲイマカカリは部分的に悪手とまで言い切ってしまい(オイオイえーかと思いましたね)、
二間高ガカリや大ゲイマカカリを
多用した布石を提唱されていました(超ざっくりですが)。
AIは挟まれるとカケて問題ないとの見解ですね。
基本的にどのハサミが来ても、カケで問題ないとのことです。
正直、そんなこと言われてもにわかには信じがたいですが…
とにかくプロの碁は挟まずに小ゲイマ受け、コスミなど
江戸時代の碁に先祖返りした感すら受けてしまいます。
井山さんが多用する、コスミツケなどもよく見られます。
これは完全にAI発祥の手で、人間がうったらかなり弱い人だと思われかねないですね
正直この打ち方がいいとは思えず、一間高ガカリのツケヒキ定石と比べても黒がよくないように見えてしまいます。
参考までに
2019年、2020年の碁聖戦挑戦手合いではこのカケが頻出しています。
まとめ
という訳で違和感の正体のひとつが、
小目への小ゲイマカカリに対して、ハサミの価値が激減したということです。
ただ、二間の低いハサミが使われるなど新たな工夫も見られ
すべて否定という訳ではなさそうです。そりゃそうか。