1.呉清源名局細解

今まであまり好きではなかった呉清源先生の打碁が急に好きになってしまいました。

コミなしからコミありへの碁界の転換期でもあり、

棋戦が少なく、情報も少ない時代だけにすべての棋士が個性を強烈に持っていて並べていて楽しいです。

 

スピード感あふれる布石、潰せるところは潰しに行くのが呉清源先生のたまらぬ魅力。

鑑賞用ですがプロの棋譜を詳細に解説しているので、もちろん上達にも役立つと思います。

 

 

 

 

 

2.私ならこう打つ 藤沢秀行

 

藤沢秀行が研究会での打碁検討を誌上でしめしたもの。

週刊碁での記事をまとめたもの。

五分五分で勝負を先延ばしにするなど考えず、常に最善を求めているのが

とにかく面白い。

完全に鑑賞用ですが、「自分も工夫して打ってみよう」と意欲がわいてきます。

 

 

 

3.活碁新評 岸本左一郎

江戸時代に岸本左一郎によって書かれた本を秋山次郎さんが解説したもの。

週刊碁に掲載されていた記事のまとめ。

現代の実戦形式の手筋本はこの活碁新評がはじめて。

岸本左一郎は本因坊門下で秀策と同時期の棋士。秀策の棋譜を並べている人には見覚えのある名前だろう。

高度な手筋が集められていて、初級中級向けの手筋本に飽きている人にはすごく新鮮だと思います。

2023年も繰り返し読みます。

 

4.基礎完成 最速上達詰碁200 林海峰

基礎とありますが、ややひねりがある問題が多く、初歩を期待してる人はやめたほうがいいかも。

200題とボリュームもありコスパよく、飽きずに遊べます。

個人的にはすごく好き。

 

5.碁は手順にあり

手筋ではなく手順にフォーカスした珍しい本。月刊囲碁に掲載の講座を単行本化したもの。

著者の鄭 銘コウさんは王銘エンさんの実の弟さん。

自分が打った手に対して相手は変化してくるのでなかなかうまくいかないのが囲碁の常。

選択権が後にある方が有利になることが多いです。

そこで様子見の手を打って、相手に選ばせてから自分の着手を選ぶというのが高度な戦術です。

有段(高段)向けでもあるし、かなりマニアックな一冊。

2022年に3回ほど読み返しましたが、読むほどにハマりました。

 

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