昭和42年に刊行されたものが2003年に復刻されました。
石を取る問題ばかりだが、かなり手数を読まなければならないものもある。
詰碁は急所などいろんな要素があるが、これは単純に読みの訓練になる。
問題は著者の別著「手筋辞典」や古典の「玄玄碁経」からのものもあり
完全にオリジナルというわけではなさそうだ。
小難しいことばかりやって疲れたらこういう単純な問題でリセットするのも悪くないかも。
それにどんな知識を身に着けても読みの力がなければ使いこなせない。
前書きの一部を紹介します。
「一通りの基礎知識を習得しても、手を読む力を養成しなくては
習得した基礎知識をじゅうぶんに活用することはできないのみならず
戦いの勝負処になって一挙につぶされてしまうことはアマチュアではほとんどといってよい。
(中略)
私はこの実戦の力を鍛えることを本でやってみたいと常々考えていた。
そしてこの本を書いてみた。」