福井正明 著、日本棋院 刊
秀策全集にもみられない新譜の発表が5局ほど含まれている。
有名局も多く取り上げられているため、筑摩書房 日本囲碁大系15 秀策 石田芳夫著
との重複も多くある。
解説は少ないため古碁が好き、棋譜並べが好きな人以外にはなかなかとっつきにくいのではないだろうか。
それでも当時貧乏学生だった私にとってはソフトカバーの古碁棋譜集を出してくれたのは大変うれしかった。
現在では福井さんが秀策全集の編纂にも加わって、
新譜を秀策全集にも追加しているので本書の役割は終えたのかもしれない。
故加藤正夫名誉王座がこどものころ
父親に秀策の棋譜を50手まで暗誦させられていて4段ほどに上達したという
エピソードがあります。
まあ当時はこれを真に受けて実行したんですね、我ながら単純な奴
追記 2020/9/13
この本、コウの手順が丸々抜けていく棋譜もある。
正直なところひどいですね。泉下の秀策先生もお気をわるくするのではないでしょうか。