宮沢吾郎九段はものすごい腕力の碁でNHK杯で一時期無類の勝負強さを見せた。
現在はさかなクンのお父さんとしても有名である。
そういわれると、さかなクンとお顔がよく似ている
以下囲碁クラブ ’95.1より抜粋
前からかねがね聞いてみたいと思っていたのがアマの上達法である。
上達法は棋士によって様々で、宮沢九段がどう考えているのか興味があった。
「ヨセです」
言下に答える。
- エッ、よせですか?
実は当然詰碁と思っていた。
「アマの方は答えの出る部分をしっかり打たねばなりません。
伸び悩んでいる人はヨセを勉強するべきです」
— どう勉強すれば?
「私のおすすめは一局を最後まで打つこと
。大差の負け後でも作ってみることです」
なるほど、投了してはいけないのだ。
実は、宮沢九段もスランプ脱出法としてたまにこの手を使う。
何目負けたかで、それまでの構想の是非を判断できる。
「しかし、この勉強法の最大の弱点は相手に嫌われ、こらしてしまうかもしれないこと」(笑)
— 私もそう思います。(笑)
どうすればいいのですか?
「難しい」(笑)
しかし、いい勉強法だ。よし、今日から投げないぞ。