以前にも少しだけ書きました。こちら
3回以上並べました。
月刊囲碁でトップアマとトッププロの対局をまとめたもの。
よく有段者で下手打ちが苦手な人がいるけど、この本はかなり参考になる。
面白いのは、下手打ちといっても個性があること。
武宮九段はとにかく手厚く打って戦い抜く。
特に印象的だったのは平岡聡さんとの一局で、5線でも平気で押して行って碁にしている。
見えているものが違うと思わされる。
林海鋒九段もすごい。
定石どおりに打って、簡明な局面になってしまい「黒の圧勝ペース」かと思うと
大ヨセからじりじり詰めていってしまう。
ようするに普通に打っていって勝ってしまうのだ。
これをやられるとした手は堪えるだろな(;^_^A
ほかに石田芳夫九段の怪しい打ち回しも掲載されている。
自分はマネしたくないのであまり並べないけど。
古いところでは呉清源九段の棋譜もあるが、布石が研究されていてマネしやすい。
ただし中盤以降はものすごい力技だけど (-_-;)
アマチュアで印象的なのは小森さんですかね。
ややぬるめの打ち方に見えるのですが、後半が強い。手厚く打っている効果ですね。
てなわけで、これはかなりおすすめです。
プロ同士の棋譜よりも着手の意図が分かりやすいし、勝敗の決し方も明瞭だ。
棋譜並べてもチンプンカンプンで、面白くないという人はプロアマの真剣な置き碁を並べるといいと思う。
ただし、政財界の大物相手の置き碁は駄目ですよ(>_<)