日本人プロポーカープレイヤーの木原直哉さんの著作。
私の周りの囲碁を打つ人間は不思議なことにポーカーやら麻雀やらの不完全情報ゲームをバカにする人が多い。
しかし、運の要素はあるものの、強い人はやはりいつも勝つのだ。
また、囲碁のAIの手法は意外にも不完全情報ゲームの手法を応用したものだったりする。
(ディープ・ラーニングについては知らんけど)
囲碁に関しても、強い人は確率的に物事を進めることが多い。
強い人は感情に駆られて大きく勝とうとするのではなく、形勢判断に基づいて僅差でもいいから確実に勝つ。
前置きが長くなってしまった。
本の内容だが、大きく3つの内容から成り立っている。
1.勝負事に強くなる人はどういう人か
2.どのように不完全情報ゲームを制するか
3.著者のWSOPの体験
1.については全くの同感。
2.についてはメインなので後述する。
3.については、自分にとってはどうでもいい。
2についてだが、
淡々と確率に基づいて動いているが、
周囲の状況によって戦略を変えている点、
そして完全に数字に基づいているかと言えば”運”という言葉が
多く出てくる点が面白かった。
読後感ですが、感情をコントロールして、常に合理的な行動をとることは
なんとなくですが、訓練や経験次第でできるのではないかという気になってきた。
個人的にはそこそこ面白かったのですが、
あまり読みやすい本とはいいがたくポーカーに興味がないとつまんないと思います(;´・ω・)
ポーカーの戦略について突っ込んだ記述がるわけでもなく
ポーカーが好きな人でも、面白くないかもね。