12月2日現在で2016年に読んだ棋書は41冊(雑誌は含まず)でそれぞれ最低2回は読んでいる。
昨年は29冊だったので今年は少し根をつめて読んだようだ。
そのかわり11月からちょっと燃え尽きているけど。
ここ何年かは新刊でいい棋書に出会えておらず、あいかわらず古い本ばかり読んでいる。
友人に勧める本も絶版本が多いので、なかなか大変かと思う。勧めておいて心苦しい。
しかし、なんとか入手して読んでいるようなので非常に嬉しい。
さて本題。
今年は実はいい本ばかり読んでいて、ハズレがほとんどなかった。
絞るのが難しい。
エンタメ部門
理屈抜き!単純におもしろい!
白を持った時の剛力ぶりと、黒をもったときの堅実ぶりのコントラストがあからさますぎて笑える。
役に立った部門
「明解・終盤の攻防」はじっくり取り組むととても効果がある。
面白いというよりはかなり難しく、苦しい。しかし、やればやっただけ効果があるいい本だと思う。
「基本定石の周辺」
これは最近の棋書の中では群を抜いて良いと思っている。
次点として今年は入れるのをやめようとしていたが、考え直しました。
やはり近年の出版を入れておかねば。
この本は中身が濃く、かなり長く付き合える一冊です。かなりオススメ。
級位者でも高段者でも楽しめる。
2017年も何度か読み返そうと思っている。
詰碁部門
この詰碁集の良さが今年に入ってようやくわかった。B問題で今まで躓いていたが
A問題をやりだすとそれまでの積み重ねがものを言ってくる構成になっているのだ。
A問題はかなり長い手順の詰碁がならんでいるが、
意外に解けるようになっている自分にびっくりする!
ただし自分はそれがわかるまでに5年かかってしまった orz
詰碁自体にはオリジナリティがないが、
山下九段の実戦から取材した問題が素晴らしい。
簡単なんだけど、実戦をじっくり解読して問題を絞り込んでいくのは
詰碁を実戦に活かすには大切な要素だと思っている。
出版が比較的近年であることを考慮して追加しました。
ワースト部門
「悩み解決 定石問答」
週刊碁の連載講座をまとめたもの。
このシリーズはかなり高度なものが多いのだが、この本に関しては例外のようだ。
有害というわけではないが、退屈な内容にげんなりしている。
2015年度版
http://blogs.yahoo.co.jp/soukyu012/33156038.html