木谷實は言わずと知れた木谷一門の主。
数々の天才少年少女を発掘し、プロ棋士に育てた。
彼の置碁は凄まじい。プロを目指す門下生たちだけでなく、
一般アマチュアへの指導碁ですら真剣そのもの。
プロの読みがすべてわかるわけではないが、棋譜を並べればものすごく読み込んでいるのがわかる。
並べていて本当に楽しい。
自分は木谷實の下手打ちを並べてから、考え方が変わった。
棋譜からも薫陶を受けることはできるのだ。
下手相手でも手を抜かず、最善の手(勝つための手)を考えるようになった。
置碁の白の打ち方で悩んでいる人は一度並べると良いと思う。
下手のためになるように、全力で打っているのに
「あの人は下手をいじめる嫌な人」と言われることがある。
本当に残念でならない。腹は立たないがただただ悲しい。
いい加減に打って勝たせてあげるのがいい上手なのか?