高木祥一九段による著作。日本棋院。
最近は暑くて帰宅するとお酒を呑んで寝てしまうので読書ペースが落ちている。
ぼちぼち並べています。主に詰碁につかれたときの息抜き用に。
奇譜とのことなので型にはまらない奇妙な棋譜を収めたということか。
しかし内容は名局と言っていい棋譜ばかり。
個人的には
苑田勇一九段が中国の馬暁春相手にのびのびと宇宙流でねじ伏せた碁、
伊藤友恵五段が加田克司八段の大石を取った碁
等が好きだが、ベストは
木谷實九段のドカンッと相手の地に殴りこむ碁が好きだな。
それまでコウに備えて自分の地の中に手を入れる徹底ぶり。
どちらかというと、読み物的な側面が強い。
棋譜から雰囲気を感じ取るのが主眼のようだ。
取り上げている題材が多いが個人的にはもう少し絞って解説を詳しくしてほしい気もする。
高木九段の棋書はほとんどハズレがなく面白い。