久しぶりに並べてみた。

プロ、アマ棋戦の決勝戦の打ち碁解説。
目でたのしむというタイトル通り目で追えるようになっている。
一譜中に十数手以内の記載になっているし、参考図も見やすい。

級位者の頃、自分はこの本にいたく感動した。
しかし今見ると、碁盤に並べようとして見ると、途中経過を省略している箇所もあるし
棋譜に何手載っているかの表示がないなど
細かい所でイラッと来る作りになっている。

打ち碁並べの習慣がある人にはお勧めしない。

アマの碁の解説があるのはうれしい。
高度なテクニックを駆使する強豪でも意外に簡単なミスをするので参考になる。

掲載されている棋譜の中でマイベストは世界アマでの常昊VS三浦浩。
なかなか華麗な攻防だった。
その前に掲載されている女流タイトル戦の内容が面白くなかったので余計に良かった。

解説として参考になったのは女流名人戦 杉内VS青木。
青木の損を先にして攻める打ち方に林海峰九段解説の地を取る打ち方が面白かった。

自分も損を先にするタイプで先生に苦言を呈されているので、参考にしたい。

でも一度、泥仕合になるとなかなかスマートに地を取るのはできんのだよねえ。

他にテレビ囲碁アジア選手権で武宮がイチャンホに勝ったなど、
時の流れを感じずにはいられない。
いつから日本は時流から外れたのだろう?