この棋書は素晴らしい。打碁集というにはライトすぎるので
依田さんの実戦を題材にした講座といったところか。
テーマにそって実戦の解説がされている。
解説は簡潔で、細かいヨミよりもどのように考えて打つかに重点を置かれている。
譜分けも細かく読みやすい。
実戦では細かいヨミも大切だが、それ以前に方向や方針が間違っていたら
どれだけ頑張っても良くならないので
このような本は大変参考になる。
ちょっとしたコメントやエッセー風のコラムもなかなか含蓄がある。
ライターの内藤由起子は駄作もあるが、このような佳作もある。
それにしても七段当時の依田は強かった。国際棋戦では一段と勝負強さを発揮していた。
しかし、国内棋戦ではなかなかビックタイトルに手が届かなかった。
日本の棋士は海外が苦手で、実は中韓との差はあまりないのでは?と思ってしまう。
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