高川格による随想集。棋譜も含まれていて、囲碁を打つ人には楽しめると思います。

随筆集のひとつ「何手ヨメるか」は高川格の凄みが感じられる。
ざっくりいうと高川は本因坊戦で大ヨセあたりから終局までの
100手程を読み切って打っていて、そしてその読みに1時間ほどを要するとのこと。

最後の「ヨミの量が時間に比例する私のような凡才型はやはり時間をうまく使わないといけない。
天才型の人はそんなことかまわなくても楽に打てる。」にしびれた。

ほかに形勢判断や定石の好みなど面白い。

単に読み物として面白いが、上達のヒントも色々隠されていると思います。