【韓国記事】早碁は毒である
http://nitro15.ldblog.jp/archives/32538984.html

この記事には大筋では同意する。
しかし、早碁の悪い面に触れる時に、日本の藤沢秀行の影響を持ち出すのは気分が悪いなあ。
中国韓国の現在の繁栄があるのも日本の碁会に学んだ面も多いはず。
マイナス面だけ強調するのは苦々しい。

合宿で練習碁で早碁を用いるのは、普段研究していることや、考えていることがでやすいから。
限られた時間で、出来るだけ多くの人とそうやって交流することが刺激になるのだ。

ただ記事にもあるように、ずっと早碁のみをやっていても中盤、終盤の実力作りにはあまり寄与しないと思う。

日本が韓国に勝てなくなったとき、「国内棋戦を3時間制と早碁にせよ」という暴論が吹き荒れた。
しかし長時間の碁があることで、棋士生命は伸びるし、
それによって、読みと記憶だけでなく、それ以外の洞察力(うまく言えないけど)を実戦で発揮することができるのではないだろうか。
持ち時間短縮化は進んだが、日本で長い碁がまだ存在してくれていることはいいことだと考える。

短時間の碁は時間の使い方のウエイトがかなり重くなり、
序盤研究の情報収集と研究、記憶力の勝負になりやすい。
それはそれで碁の一面かもしれないが、若く、仲間が多い棋士が圧倒的に有利である。

棋士は棋譜を後世に残す重要な役割を担っている。
単純に勝敗を決めることを急いで、やたらに棋戦すら大量消費する世の中にはなってほしくないと願っている。