Iさんは7段格で、とても強い。
布石が特に強く、私が4段のときに3子で打って4勝1敗でした。
この方は布石よりももっと強いものがある。
それは、局後の検討。
とにかく相手をけちょんけちょんにやっつけてしまう。
私もかなりやられました。正直なところ打ちたくない。
私が勝ったのに、なぜか検討ではどう打っても私のぼろ負けが結論なのだ

わけがわからなくなったので当時通っていた、島村囲碁クラブの羽根パパ九段の講座で
質問してみたが
「白の打ち廻しは相当強いが、黒が悪いわけではない」とのことであった。
どんな強いうち手でも欠点はあるもの。
この方はプロも認める布石上手であるが、碁が終わったと判断するのが早すぎるのでしょう。
だからいつもへぼな自分にでさえ、ヨセでひっくり返されてしまうのです。
このIさんは誰もが避けるうち手ですが、それは強いからではない。
教訓:
『検討と相手を嗤うこととは違う』
『序盤20手で碁は終わらない』