以前シティバンクが日本にあった頃、シティバンクに月間口座平均残高1000万円を数カ月間達成するとシティゴールドランクになった。

ゴールドランクになると、振込手数料無料・ダイナースカードが年間30万円利用での年会費が無料などの特典があった。

ゴールドは一度なるとずっとそのままではなく、残高が1000万円を切った期間が長いと警告が来て、それでも残高が低いままだとランクが落ちる。

どれくらいの期間で落ちるのかは分からないが、実験してみた結果とりあえず1000万円の残高を1ヶ月キープしたあと4ヶ月は残高100万円を切っても落ちなかった。

それで5ヶ月に1ヵ月だけ残高1000万円を維持するようにしていた(50万円を切ると口座維持手数料月2200円を取られる)。

当時、ゴールドランクの目玉は、ダイナースカードの年会費無料と思っている人が多かった。

それが、シティバンクはSMBC信託銀行(プレスティア)に事業譲渡。2017年から年会費無料は年間30万円利用から60万円利用までハードルが上がった。解約する者もけっこういたが、年間60万円利用ならそれほど高いハードルでもないので、そのまましばらく利用する人も多かった。

しかし、2023年秋からゴールドランク維持のハードルがものすごく高くなる。1000万円残高の他に、外貨預金や投資信託の残高など300万を達成しなくてはランクが落ちるようになった(住宅ローンを組んでいる人などはOK)。

ぼったくり信託報酬の投資信託を300万円持つと、信託報酬はダイナースの年会費(本人24200円、家族5500円)より高い。

また、外貨預金をするとFXより為替レートがかなり悪く、また金利もFXのスワップポイント(金利相当)よりかなり悪い。結局外貨預金を300万円持つとやはりダイナースの年会費よりコストがずっと高くなる。

新制度のゴールド判定は2023年9/29だが、無料ダイナースカードを継続するために年会費以上の手数料を銀行に落とすのは本末転倒。

2023年10月からゴールドランクから落ちることは確定したので、20年以上継続したダイナースカードは来年年会費無料期間が終了したら解約することにした。

これで、無料ダイナース会員はほとんど消滅することになった。