これ、何て言うか知ってます?

 

 

追掛け大栓

という継手の一種です。

 

継手

というのは

梁材などを途中でつなぐ技術の一つです。

 

もちろん

梁は、端から端まで1本

というのが理想なんですが、

山に生えている木には長さに限度があります。

 

それ以上に

搬出の条件があることから

国産材は、伐採時にでも注文しない限り

山で4m6mに切ってしまいます。(玉切りと言います)

 

だから継手が必要になります。

あまり大きな力のかからない材は

腰掛鎌のような継手にしますが

梁のように垂直方向に大きな力のかかる材は

垂直方向の曲げに強い

この追掛け大栓を使います。

 

この継手

プレカットだとまだできないはずです。

プレカットの場合

腰掛鎌か

下手すると腰掛蟻

だったりします。

もちろん、これでは垂直方向の曲げに弱いですから

ボルトなどで補強しないといけません。

 

写真は

大工さんの土場(加工場)で撮ったものです。

 

材をはめていくほど

材と材が引き合って

ピッタリくっ付いて1本の木のようになるように

刻んであります。

 

こういう仕事のできる職人さん

今や

絶滅危惧種

です。