六十代半ば程のご婦人が来院。

拙室玄関周りを色々見てるのがガラス越しに見えます。

ご婦人「あー金魚ね。」

入り口脇の水槽にしてる火鉢まで覗き込んで。

匪石「こんにちは。初めての方ですか?」

ご婦人「違うの、息子。腰が痛いって。土曜日空いてる?」

多少は先方が年長でしょうが幾らも違わないのに

初対面で 所謂 タメ口 って感じ。

見た目はどちらかっていうとインテリっぽい雰囲気なんですけどもね。

こういう時匪石は敢えて丁寧に返答します。

匪石「はい、土曜でしたら今なら〇時あるいは△時でお受け出来ます。」

ご婦人「ふ~ん・・・」

拙室内を見渡すというよりチェックするように、

ご婦人「そう、水槽が有ってお水は綺麗そうねー」

仮に汚かろうが初めて訪れ話す相手にまるで姑が息子・嫁の新居の

粗さがしするかの物言いにこちらは早くも嫌気が刺してー

その後ご自身の体調やら、今までは某有名治療院に掛かってたとか

ご婦人「針は慣れてるの。お宅ではどんな風にー」

匪石「患者様、それぞれにですからね。またお時間が判りましたら

   お電話してご予約下さいー」

会話を断ち切るかの形にしましたのでご婦人もそれまで。

「頂いていいですか?」

の一言もなく受付に置いてあるパンフの種々をさっさと手に取って出ていかれました。

そんな様子をベッド聞いていたアバルト乗りの

Aさん「あれだけ質問してって予約取らないんだーw」

と呆れて笑ってくれました。

「アンタんとこ通えば治る?治るんだったら通うけどー」

こういう輩に限って大して通わずに結果に不満云うタイプも以前は結構いました。

「床屋で髪の毛切るようなワケにはいきませんよ。

種を植えて芽が出て育つのを待つから根気が要ると云うんです。」

ズケズケ馴れ馴れしいタイプには逆に馬鹿丁寧にお応えする匪石です。

 

♪手品や魔法じゃないんだぞっ花の花の治療師稼業~

 

互いに敬意の持てない人種とはお付き合い遠慮してもいい年頃ですよね?