「馬場さん」          「寛ちゃん」

五歳差で力道山門下同期の二人はこう呼び合ってたそうな。

年齢差の有る同期生の呼称問題。

一時期先行する馬場氏に追いつけ追い越せのライバル心剥き出しの頃猪木氏は

「正ちゃんー」

まるでオバQみたいな呼び方もしてたようですが、聞かされる方もしっくりこなかったでしょうし、

呼ばれた馬場氏も苦笑いでしょうね。

後年馬場氏はJ鶴田を入団させる時に

「後輩でも年上なら~さんと呼べ」

と教えたそう。

常識人?馬場氏が非常識人の集団をまとめ上げるのに最低限のマナーを伝えたのでしょう。

格がすべてと言いながら大相撲や、昔の映画スターらの世界にもこの手の話は多く有りそうです。

「おい、吉っ!」「はい、千さんっ!」

だったのが今では

「おい、千っ!」「はい、吉さんっ!」

この二人の関係は稀有なモノでーびっくり

 

先日の硫酸浴びせ事件の発端の一つに、

犯人は大学の頃に年下の同級生から呼び捨てにされてた≒馬鹿にされてた

が有ったようですね。

四十年近くも前になる鍼灸学校でも当時クラスメイトの年齢は結構まちまちで、匪石は最年少でしたので

ほとんどの年長者には~さん呼びしてました。

中には年長者でも呼び捨てにする松山千春のような奴もいて、実際ハブられてましたっけ。

後年匪石が幹事でクラス会を催したんですが、

「匪石、あいつは呼ばなくていいぞぉー」

と何人にも云われましたので結構皆覚えているモノだと。