信仰心の怖さのお話第二弾。
お寺やお宮、弘法様などの信仰に熱心な方ってみえますね。
先祖供養などもそれぞれあっていいーと思いますが中には捻れて
しまって゛困ったちゃん゛な人もあります。
Nさん♀七十代も普段から「KK教」というモノに熱心でした。
治療中にもいろいろ話されるんですが小声ですし今ひとつ詳しい
コトは判らなかったんです。それが段々゛点が線゛にー。
・まずNさんには生まれつき病弱?な娘さんがある
・KK教のセンセイに救いを求める
・教祖「お前さんの三軒向こうの家の先祖供養が足りない。」
・更に「その先祖は優しいお前さんの娘を頼っている。
娘の病はそのせいだ。」
・「娘の病気平癒にはその先祖の供養をしなければいけない。」
匪石( ゚ ▽ ゚ ;)
・・・
まずNさん親子はその三軒向こうの赤の他人のお宅へ行き、
Nさん「申し訳ないが先祖供養をちゃんとしてもらえませんかー」
赤他人「はぁ?それなりにしておりますが?」
Nさん「それでは足りないんです。おかげでウチの娘が不幸な目にー」
赤他人「失礼なっ!ウチの先祖供養と何の関係があるっ!」
赤の他人様が御立腹されるのは当然ですわねぇ・・・
しかしこうなるとNさん親子はもう止まりません。
Nさん「もうあんな不信心なモノ達には任せられんっ!」
なんとNさん親子は赤の他人様の在所元の九州の地まで調べ上げて
自分達で供養に出掛けたのです。
そりゃもぅご近所同士ですから険悪な問題になったようです。
結果ですけどもちろんそんなコトでその娘さんが劇的に改善する
ワケもありません。
一番問題なのは勿論この「KK教」のセンセイです。
巧妙ですよねぇ。
赤の他人の家の先祖供養を娘の病の因縁にしちゃえば
どういったって満足のいく結果になるハズない。
いつまでたっても悩みの晴れないNさんにとって
恨む対象⇒赤の他人様
ができることによって延々と問題のすり替えができるんです。
苦しい時の神頼み
溺れるものは藁をも掴む
ここで深く考えます。
嘘八百を並べてこの「KK教」のセンセイが高額のお布施を手に
していたーとなればとんでもない霊感商法なワケです。
弱者につけ込んだ悪です。
それがそんなお布施取得目的でないとしたならば、結構
「救済の法」の
役目を果たしておるじゃないのか?
信じ込んでいる間はまさに夢中ですから。
ダシにされた赤の他人様にはいい迷惑ですから褒められません
けど。
霊媒師の゛青森のイタコ゛っているじゃないですか。
あれもよく ビートたけし 辺りが笑いのネタにしたり、上岡龍太郎的な
モノの見方するならバカバカしい存在なんでしょうけれど
それによって゛救われる゛って人間があるならいいーと思うんです。
お医者様でも草津の湯で癒せないそんな苦しみにもがいている人間に
とってイタコの身を借りて語ってくれる霊の言葉は有難かったりするんです。
治療師として
「偽りの希望は告げてはいけない。」
を鉄則とする匪石ですけれど、
嘘も方便
そんな言葉も浮かびます。
゛免罪されたい゛心理 と書きましたのは、
例えばこのNさんの場合、娘を病弱に産んでしまったーという
「原罪意識」
からの逃避じゃないかと。
終わることの無いこの自分自身を責める意識から逃れるには
゛何かのせい゛にすり替えてしまうコトで為されます。
キツネにでも憑かれたーと思った方が楽だったり。

