「アンチエイジング医学」なる講習会に行って来ました。

この゛アンチエイジング゛という単語はエステ・美容業界から用いられ

出したモノで、いつまでも若々しくというコンセプトは言い換えれば

老化・老人の否定にも聞こえちゃったり、幼稚な印象もあって

あんまり好きじゃありません。


今回の講師のセンセイは血液学の専攻だそうで、

見てくれの若さの追求ーではなく、長寿社会なればこそ機能的な

健康の維持、つまり若さを研究しているそうです。

それなら学ぼうってもんです( ̄▽+ ̄*)


二時間ほどのスライドを用いたお話を要約すると、

サプリメント(栄養補助食品)の薦め

でありました。

過食を止めるー引き算の栄養学を推奨している匪石からしますと

この飽食・栄養過多の時代に何が栄養補助やネンっ!

となるんですが、例えば50年前のニンジン一本から得られる

栄養価と現在のそれを比較すれば1/6になるそうで、

これは促成栽培や土壌の枯渇によるんだそうです。

あと大津波被害の問題にも関わってくるのですが、海洋汚染の

深刻さにより水銀や鉛による魚介の摂取で人の体が

蝕まれているとのこと。

うーん、ニンジンの栄養を語る時にそれがかつてのニンジンなのか、

マグロの栄養を語る時にそのマグロは安全なのか、

そんなコトを勘案しなけりゃいけない時代なんですねぇ・・・

情報過多であり百家争鳴な健康論が大嫌いで、時代や流行に

左右されない治療師でいたい匪石なのですが、

シンプルに語ることも難しいかもしれませんね。


ただ近頃よく持ち出します 武田教授 が提起しますように、

多く情報を集計して意味を見出す゛統計学゛というヤツは、

ある意図をもって為される場合都合のよい部分だけで構成されたり

誘導の道具になっちゃう面があります。

例えば今回の講師センセイが1950年頃と現在を比較する時に、

大体男女共に寿命が二十年延びているーと。

昨年初めて女性のその延びが落ちたのは゛猛暑゛のせいであろうと

いうのですが、1950年辺りだとまだ戦争の影響が大だったのでは?

よって栄養学の足し算引き算だけで健康や寿命を分析して

いいものか?

ま、実際はもうちょっと込入った解釈してみえましたが。


この度の講師センセイのお話を要約すれば

ポリフェノールぶどう と 亜鉛 の効用は相当なモノらしいっス。

よく聞きますよね。匪石もワイン党ワインになる言い訳にしようかな。


お供に連れて来てた゛サプリメント屋゛がタコぃゃいかにもな風体で

ありまして、営業の香りプンプンな講習会ではありました。