「近頃の若い者はなっとらん!!!」

とかつての若者が歳をとって言うように

「あの頃はよかったー」

の台詞もノスタルジーを含めてつい遣いがちなモノです。

でも果たして本当にそうでしょうかね?


小泉改革による経済の自由主義的競争が

現在の不況構造の諸悪の根源のように語る向きが多い

のですが、

格差の拡大や非正規雇用者は小泉以前から拡大してたし

成長とは膨張でもあり戦後の社会の行き着く果てに

過ぎなかったと思うんです。

例えば゛駄菓子屋゛が今現在あのままで存続してて

少子化の時代に誰か喜んで買いに行きますか?

衛生面やその貧乏くささに中流意識の高まりから

店頭でいつ入荷されたか判らない品々を見限った

んじゃないですか?

例えば゛カメラ屋゛が町から姿を消して行くのは誰かの

せいでしょうか?

デジカメを自宅でプリントアウトできる便利さが

カメラ屋さんを上回ったのです。


映画「ALWAYS 三丁目の夕日」

の中で、゛氷屋さん゛が電気冷蔵庫の普及により

その存在を奪われていくー描写があります。

゛紙芝居屋゛だったか、に転身してその道すがら

捨てられているかつての氷を入れて使う冷蔵庫を

見つけて佇む・・・


つまり

世の中変わっていくんだよ

          by日吉ミミ゛男と女の話

http://www.youtube.com/watch?v=kYBNziJv-KA


匪石の身から出た錆落とし

昨日の国会中継を聴きますと、

福島瑞穂社民党党首が菅総理に対して

「総理が今なさってるのは小泉改革と同じで弱者の

切捨てではないですかっ!?」

と言えば

「全然違いますっ!まず雇用を第一に考えている点で

全然違いますっ!」


とどちらも未だ小泉氏の呪縛から逃れられない。


本気でこの沈没確定の国をなんとかしようと思うなら

誰々が悪くしたーなどと振り返った論議してる場合

じゃないでしょう。

しかも間違った認識ですし。

小泉氏の罪をいうなら改革が中途半端で勘違い者を

多く作ってしまった事。

抗生物質の投与が中途でかえって病状が悪化したような

感じか。まぁ当人は郵政民営化がライフワークだった

ようなのであれ以上は無理だったのでしょう。


先日 河村市長の 減税政策 がその根っこは小泉改革

にも通ずるーという面白い解釈を教わりました。

河村市長には批判的なトーンで書いてまいりましたので

ちょいと目から鱗でした。